“抃舞”の読み方と例文
読み方割合
べんぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして其水田の向うに多量の残雪を額にも谷間にも白く輝かした山を見るに到って、一層の驚きと共に抃舞べんぶして喜ばない者があるであろうか。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
甘い空想にちたその匂が津田という対象を得てついに実現された時、忽然こつぜんあざやかなほのおに変化した自己の感情の前に抃舞べんぶしたのは彼女であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
終夜抃舞べんぶ歡樂に耽り、その宗教上の祭禮に熱狂する程の感興があつたからである。
神秘的半獣主義 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)