“五衰”の読み方と例文
読み方割合
ごすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——天上楽しみ多けれど、五衰ごすい早くも現じける。五衰早くも現じける……」そして、腹の底から、二声——
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
群集の思わんほどもはばかられて、わきの下にと冷き汗を覚えたのこそ、天人の五衰ごすいのはじめとも言おう。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
天女も五衰ごすいぞかし、玳瑁たいまいくし、真珠の根掛ねがけいつか無くなりては華鬘けまんの美しかりけるおもかげとどまらず、身だしなみものうくて、光ると云われし色艶いろつや屈托くったくに曇り、好みの衣裳いしょう数々彼に取られこれえては
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)