“碧々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおあお44.4%
へきへき22.2%
あを/\22.2%
あをあを11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋の空の碧々あおあおと澄んだ彼方の馬見所のグラウンドの上には、黄いろいほこりの虹が幾すじも立っていた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
碧々へきへきたる湖上に浮んで居るところの朦朧もうろうたる山脈の間から正月二十六日の弦月が上りかけたその美しさ……かすかなる光が湖面に映って何となく凄味すごみを帯びて居りますが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
葉といふ葉は皆黄金の色、曉の光の中で微動こゆらぎもなく、碧々あを/\としてうつす光澤つやを流した大天蓋おほぞらに鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然さながら金色の雲を被て立つ巨人の姿である。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ひさかたの四方よも天雲あまぐも地に垂りて碧々あをあをしかもきぬがさのごと
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)