“大天蓋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほぞら66.7%
だいてんがい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉といふ葉は皆黄金の色、曉の光の中で微動こゆらぎもなく、碧々あを/\としてうつす光澤つやを流した大天蓋おほぞらに鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然さながら金色の雲を被て立つ巨人の姿である。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
葉といふ葉は皆黄金の色、暁の光の中で微動こゆるぎもなく、碧々としてうつす光沢つやを流した大天蓋おほぞらに鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然さながら金色こんじきの雲をて立つ巨人の姿である。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おそらくヨーロッパの中でも屈指のものかと思える広広とした壮麗さで、朱色の大天蓋だいてんがいを拡げた庭園では薔薇ばらの周囲を巻き包み、朝から人人の踊る姿がもう見られた。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)