“微動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びどう61.5%
こゆらぎ7.7%
こゆるぎ7.7%
はじろ7.7%
みじろぎ7.7%
みゆるぎ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次郎が視線も手足も微動びどうもさせなかったのに反して、馬田の視線はたえず波うっており、その手足はいつももじもじと動いていた。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
葉といふ葉は皆黄金の色、曉の光の中で微動こゆらぎもなく、碧々あを/\としてうつす光澤つやを流した大天蓋おほぞらに鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然さながら金色の雲を被て立つ巨人の姿である。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
葉といふ葉は皆黄金の色、暁の光の中で微動こゆるぎもなく、碧々としてうつす光沢つやを流した大天蓋おほぞらに鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然さながら金色こんじきの雲をて立つ巨人の姿である。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
やがて、死の瀬を流れてゆく渦中の独木舟プラウーのなかで、三人は微動はじろぎもしなくなった。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこで、ドアを開くことになったが、それには鍵が下りていて、押せど突けども、微動みじろぎさえしないのである。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「御酌を」とうながされたる梅子は、うつむきたるまま、微動みゆるぎだにせず
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)