“こゆるぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小動33.3%
小搖33.3%
微動33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眠つたのか、小動こゆるぎぎもせぬ。右の頬片を板敷にベタリと附けて、其顏を爐に向けた。幽かな火光あかりが怖しくもチラ/\とそれを照らした。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「有難いことで御座います。さすがは御明智の殿、その御思召なれば、お家は小搖こゆるぎもすることでは御座いません」
葉といふ葉は皆黄金の色、暁の光の中で微動こゆるぎもなく、碧々としてうつす光沢つやを流した大天蓋おほぞらに鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば宛然さながら金色こんじきの雲をて立つ巨人の姿である。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)