“こゆる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小揺57.1%
小動28.6%
小搖14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「有難いことでございます。さすがは御明智の殿、その御思召しなれば、御家は小揺こゆるぎもすることではございません」
ブルツと身顫みぶるひして体を半分もたげかけると、目の前にお由の大きな体が横たはつてゐる。眠つたのか、小動こゆるぎもせぬ。右の頬片ほつぺたを板敷にベタリと付けて、其顔を炉に向けた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
れど瀧口、口にくはへし松が枝の小搖こゆるぎも見せず。見事みごと振鈴しんれいの響に耳をまして、含識がんしきながれ、さすがに濁らず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)