“小動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゆる66.7%
こゆるぎ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船は小動こゆるぎもせずにアメリカ松のえ茂った大島小島の間を縫って、舷側げんそくに来てぶつかるさざ波の音ものどかだった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ブルツと身顫みぶるひして体を半分もたげかけると、目の前にお由の大きな体が横たはつてゐる。眠つたのか、小動こゆるぎもせぬ。右の頬片ほつぺたを板敷にベタリと付けて、其顔を炉に向けた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
眠つたのか、小動こゆるぎぎもせぬ。右の頬片を板敷にベタリと附けて、其顏を爐に向けた。幽かな火光あかりが怖しくもチラ/\とそれを照らした。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)