“大天使”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
アルカンジョ50.0%
あるかんじよ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ようできとるよ。ちと西洋式なにおいは多いが、まあ西洋の材料じゃからな。このひだのつけ方などはこの大天使アルカンジョミケルのひだにそっくりじゃ。が、決して劣っとりゃせん。」
彼はわざと「竜とたたかえる大天使アルカンジョミケル」の浮き彫りと、裕佐の作とを手にとって見比べながらこういった。が、裕佐はもうこの男の「ケチをつける癖」には腹も立たなかった。
「よう出来とるよ。ちと西洋式な香ひは多いが、まあ西洋の材料ぢやからな。此の襞のつけ方などは此の大天使あるかんじよミケルの襞にそつくりぢや。が、決して劣つとりやせん。」
それは「大天使あるかんじよミケル」が龍と闘つてゐる黙示録の中の一図で、むろん基督教に関係のある物ではあるが、直接耶蘇の生涯を題材にしたものではないので、単なる異国の美術品として