ぺき)” の例文
背後の岡には、草堂風な一が見え、道は楊柳を縫うて隠れ、渓水たにみずは落ちて、荘院の庭に一ぺきの鏡をたたえている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでもわたし二黒じこくだから二つ下で勘定が仕易いからさ、そんならあなたは三ぺきだワ、そうおわかいのねえ廿一ですねと、貞之進の顔を新しそうに見たのは、年より老けて居るとでも思ったことか
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)