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日光
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につくわう
ふりがな文庫
“
日光
(
につくわう
)” の例文
一杯
(
いつぱい
)
に
青
(
あを
)
く
茂
(
しげ
)
つた
桑畑
(
くはばたけ
)
抔
(
など
)
に
白
(
しろ
)
い
大
(
おほ
)
きな
菅笠
(
すげがさ
)
と
赤
(
あか
)
い
帶
(
おび
)
との
後姿
(
うしろすがた
)
が、
殊
(
こと
)
には
空
(
そら
)
から
投
(
な
)
げる
強
(
つよ
)
い
日光
(
につくわう
)
に
反映
(
はんえい
)
して
其
(
そ
)
の
赤
(
あか
)
い
帶
(
おび
)
が
燃
(
も
)
えるやうに
見
(
み
)
えたり
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その
心持
(
こころもち
)
は今、私をだん/\と
宗教的
(
しうけうてき
)
な
方面
(
はうめん
)
に
導
(
みちび
)
かうとし、
反動
(
はんどう
)
のやうに起つて來た
道徳的
(
だうとくてき
)
な心は、
日光
(
につくわう
)
となつて私の胸に
平和
(
へいわ
)
の芽を
育
(
そだ
)
てます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
見らるゝ樣にて何となく
居惡
(
ゐにく
)
く成たり
最早
(
もはや
)
江戸の
勝手
(
かつて
)
も
分
(
わか
)
りたれば
此處
(
こゝ
)
に居ず共又外に
宜處
(
よきところ
)
は
幾許
(
いくら
)
も有るべしと或時主人久藏に
對
(
むか
)
ひ我等
豫々
(
かね/″\
)
日光
(
につくわう
)
の御宮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
青
(
あを
)
い
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
には、
三十石船
(
さんじつこくぶね
)
がゆつたりと
浮
(
うか
)
んで、
晴
(
は
)
れた
冬空
(
ふゆぞら
)
の
弱
(
よわ
)
い
日光
(
につくわう
)
を、
舳
(
とも
)
から
艫
(
みよし
)
へいツぱいに
受
(
う
)
けてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
樟
(
くすのき
)
の
材木
(
ざいもく
)
は
斜
(
なゝ
)
めに
立
(
た
)
つて、
屋根裏
(
やねうら
)
を
漏
(
も
)
れてちら/\する
日光
(
につくわう
)
に
映
(
うつ
)
つて、
言
(
い
)
ふべからざる
森嚴
(
しんげん
)
な
趣
(
おもむき
)
がある。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
國府津
(
こふづ
)
で
下
(
お
)
りた
時
(
とき
)
は
日光
(
につくわう
)
雲間
(
くもま
)
を
洩
(
も
)
れて、
新緑
(
しんりよく
)
の
山
(
やま
)
も、
野
(
の
)
も、
林
(
はやし
)
も、
眼
(
め
)
さむるばかり
輝
(
かゞや
)
いて
來
(
き
)
た。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
而
(
しか
)
も、その
暗記
(
あんき
)
の
仕方
(
しかた
)
といふのが、
先
(
ま
)
づ
日光
(
につくわう
)
の
中
(
なか
)
で、
次
(
つぎ
)
は
曇
(
くも
)
り
日
(
び
)
、
次
(
つぎ
)
は
夕方
(
ゆふがた
)
、
次
(
つぎ
)
は
電燈
(
でんとう
)
、
結局
(
けつきよく
)
最後
(
さいご
)
に
蝋燭
(
らふそく
)
の
光
(
ひかり
)
の
中
(
なか
)
でといふ
風
(
ふう
)
に
明暗
(
めいあん
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
を
追
(
お
)
つて
眼
(
め
)
を
慣
(
な
)
らしながら
研究
(
けんきう
)
暗記
(
あんき
)
し
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
僕等はいつか
埃
(
ほこり
)
の色をした
国技館
(
こくぎくわん
)
の前へ通りかかつた。国技館は
丁度
(
ちやうど
)
日光
(
につくわう
)
の
東照宮
(
とうせうぐう
)
の
模型
(
もけい
)
か何かを
見世物
(
みせもの
)
にしてゐる所らしかつた。僕の
通
(
かよ
)
つてゐた
江東
(
かうとう
)
小学校は
丁度
(
ちやうど
)
ここに建つてゐたものである。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「それがいまでは
唯
(
たゞ
)
、
日光
(
につくわう
)
を
遮
(
さえぎ
)
るばかりなんだから、やりきれない」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
眞
(
ほ
)
ンの
少時
(
しばらく
)
ではあつたけれども、周三の頭は全ての壓迫から
脱
(
まぬが
)
れて、
暗澹
(
あんたん
)
たる空に薄ツすりと
日光
(
につくわう
)
が射したやうになつてゐた。眼にも心にも、たゞ紅い花が見えるだけだ。何しろ彼の心は
柔
(
やわら
)
いでゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
その
硝子
(
ガラス
)
の一
点
(
てん
)
に
日光
(
につくわう
)
の
金
(
きん
)
が
光
(
ひか
)
つてる。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
混雜
(
こんざつ
)
した温かい
日光
(
につくわう
)
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
日光
(
につくわう
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
おつぎは
庭葢
(
にはぶた
)
の
上
(
うへ
)
に
筵
(
むしろ
)
を
敷
(
し
)
いて
暖
(
あたゝ
)
かい
日光
(
につくわう
)
に
浴
(
よく
)
しながら
切干
(
きりぼし
)
を
切
(
き
)
りはじめた。
大根
(
だいこ
)
を
横
(
よこ
)
に
幾
(
いく
)
つかに
切
(
き
)
つて、
更
(
さら
)
にそれを
竪
(
たて
)
に
割
(
わ
)
つて
短册形
(
たんざくがた
)
に
刻
(
きざ
)
む。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
多田院
(
ただのゐん
)
は
日光
(
につくわう
)
に
次
(
つ
)
ぐ
徳川家
(
とくがはけ
)
の
靈廟
(
れいべう
)
で、
源氏
(
げんじ
)
の
祖先
(
そせん
)
が
祀
(
まつ
)
つてあるから、
僅
(
わづ
)
か五
百石
(
ひやくこく
)
の
御朱印地
(
ごしゆいんち
)
でも、
大名
(
だいみやう
)
に
勝
(
まさ
)
る
威勢
(
ゐせい
)
があるから
天滿與力
(
てんまよりき
)
も
幅
(
はゞ
)
が
利
(
き
)
かなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
空模樣
(
そらもやう
)
が
怪
(
あや
)
しくつて、
何
(
ど
)
うも、ごろ/\と
來
(
き
)
さうだと
思
(
おも
)
ふと、
可恐
(
こは
)
いもの
見
(
み
)
たさで、
惡
(
わる
)
いと
知
(
し
)
つた
一方
(
いつぱう
)
は
日光
(
につくわう
)
、
一方
(
いつぱう
)
は
甲州
(
かふしう
)
、
兩方
(
りやうはう
)
を、
一時
(
いちじ
)
に
覗
(
のぞ
)
かずには
居
(
ゐ
)
られないからで。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
内端
(
うちは
)
な
女心
(
をんなごゝろ
)
の
泣
(
な
)
くにも
泣
(
な
)
かれず
凍
(
こほ
)
つてしまつた
檐
(
のき
)
の
雫
(
しづく
)
は、
日光
(
につくわう
)
を
宿
(
やど
)
したまゝに
小
(
ちひ
)
さな
氷柱
(
つらゝ
)
となつて、
暖
(
あたゝ
)
かな
言葉
(
ことば
)
さへかけられたら
今
(
いま
)
にもこぼれ
落
(
お
)
ちさうに、
筧
(
かけひ
)
の
中
(
なか
)
を
凝視
(
みつ
)
めてゐる。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
尋ね見んとて
翌朝
(
よくてう
)
寅刻
(
なゝつどき
)
より
起出
(
おきいで
)
て友次郎忠八の兩人は品川と千住の方へ尋ねにこそは出行けれ爰に又
桝屋
(
ますや
)
方にては吾助が
日光
(
につくわう
)
へ行とて出しより
早
(
はや
)
五六ヶ月になれども
歸
(
かへ
)
り來ざれば
偖
(
さて
)
は宅兵衞を
欺
(
あざむ
)
き金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
晩夏
(
おそなつ
)
の午後五時半の
日光
(
につくわう
)
は
晷
(
かげり
)
を見せて
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
日光
(
につくわう
)
の
漂
(
ただよ
)
ひの
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
日光
(
につくわう
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
籾種
(
もみだね
)
がぽつちりと
水
(
みづ
)
を
突
(
つ
)
き
上
(
あ
)
げて
萌
(
も
)
え
出
(
だ
)
すと
漸
(
やうや
)
く
強
(
つよ
)
くなつた
日光
(
につくわう
)
に
緑
(
みどり
)
深
(
ふか
)
くなつた
嫩葉
(
わかば
)
がぐつたりとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
が、
疼々
(
いた/\
)
しい
此
(
こ
)
の
硬
(
こは
)
ばつた、
雨
(
あめ
)
と
埃
(
ほこり
)
と
日光
(
につくわう
)
をしたゝかに
吸
(
す
)
つた、
功羅
(
こうら
)
生
(
は
)
へた
鼠色
(
ねづみいろ
)
の
大
(
おほき
)
な
蝙蝠
(
こうもり
)
。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日光
(
につくわう
)
は
柔
(
やはら
)
かに
導
(
みちび
)
かれ、
流
(
なが
)
れた。その
光
(
ひかり
)
が
漸
(
やうや
)
く
蒲團
(
ふとん
)
の
端
(
はし
)
だけに
觸
(
ふ
)
れるのを
見
(
み
)
ると、
私
(
わたし
)
は
跼
(
かゞ
)
んでその
寢床
(
ねどこ
)
を
日光
(
につくわう
)
の
眞中
(
まなか
)
に
置
(
お
)
くやうに
引
(
ひ
)
いた。それだけの
運動
(
うんどう
)
で、
私
(
わたし
)
の
息
(
いき
)
ははづみ、
頬
(
ほゝ
)
に
血
(
ち
)
がのぼつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
疲
(
つか
)
れた
日光
(
につくわう
)
が
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
日光
(
につくわう
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“日光”で始まる語句
日光黄菅
日光室
日光浴室
日光浴
日光山
日光掩蔽
日光膳
日光山志
日光下駄
日光地方