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周囲
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めぐり
ふりがな文庫
“
周囲
(
めぐり
)” の例文
旧字:
周圍
諏訪の湖あかり——
周囲
(
めぐり
)
の山が昏れてから、ぽんと一枚、仰むきに置かれた、手鏡。このやうなところに、身だしなみはある。天は
洒落
(
しやれ
)
ものだ。
独楽
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
時が移るので、釣を断念し、また舟に上って島めぐりをする。大沼の
周囲
(
めぐり
)
八里、小沼を合せて十三里、昔は島の数が大小百四十余もあったと云う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
今ほど
此室
(
ここ
)
に
翔
(
かけ
)
り来て、
赫々
(
かくかく
)
たる
洋燈
(
ランプ
)
の
周囲
(
めぐり
)
を、飛び
廻
(
めぐ
)
り、飛び狂い、火にあくがれていたりしが、ぱっと羽たたき
火屋
(
ほや
)
の中へ逆さまに飛び入りつ
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
魚沼郡
(
うをぬまこほり
)
清水
(
しみづ
)
村の
奥
(
おく
)
に山あり、高さ一里あまり、
周囲
(
めぐり
)
も一里あまり也。山中すべて大小の
破隙
(
われめ
)
あるを以て山の名とす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
階下
(
した
)
より
仄
(
ほのか
)
に足音の響きければ、やうやう泣顔隠して、わざと
頭
(
かしら
)
を支へつつ
室
(
しつ
)
の
中央
(
まなか
)
なる
卓子
(
テエブル
)
の
周囲
(
めぐり
)
を歩みゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
天命を静かに待つとも知るや知らずや、風雨いとはず塔の
周囲
(
めぐり
)
を幾度となく徘徊する、怪しの男一人ありけり。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
町の恰度
中央
(
なかほど
)
の大きい
造酒家
(
さかや
)
の前には、往来に盛んに
篝火
(
かがり
)
を焚いて、其
周囲
(
めぐり
)
、
街道
(
みち
)
なりに楕円形な輪を作つて、踊が初まつてゐる。輪の
内外
(
うちそと
)
には沢山の見物。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
下の方へ降って行きますとちょうど
瓢
(
ひさご
)
の形をして居る池がある。それはその形によって「
瓢池
(
ひさごいけ
)
」と名を命けて置いた。その池の
周囲
(
めぐり
)
は恐らく半里位しかなかったろうと思います。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
わしの
戦
(
そよ
)
ぎは
総
(
すべ
)
て世の中の熟したものの
周囲
(
めぐり
)
に夢のように動いておるのじゃ。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
常陸
(
ひたち
)
の国霞が浦の南に、
浮島
(
うきしま
)
と云って、
周囲
(
めぐり
)
三里の細長い島がある。
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
この身の
周囲
(
めぐり
)
にありて、永遠に物を造る力を、この使は宣伝す。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
その
周囲
(
めぐり
)
に
数
(
かず
)
かぎりなき蜂の
群
(
むれ
)
音
(
おと
)
たてて光りかがやき
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いざその時はと手にして来し
六分鑿
(
ろくぶのみ
)
の柄忘るるばかり引っ握んでぞ、天命を静かに待つとも知るや知らずや、風雨いとわず塔の
周囲
(
めぐり
)
を幾たびとなく
徘徊
(
はいかい
)
する、怪しの男一人ありけり。
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その城下を通って行くとその横に小さな三丁
周囲
(
めぐり
)
位の池がある。その池の城の山手になって居る間の道に見張って居る人間がある。その人は誰か通り掛るとどこの宿に着くかというて尋ねるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
愛の優しい
埒
(
らち
)
をお前達の
周囲
(
めぐり
)
に
結
(
ゆ
)
うようにしよう。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
礫
(
つぶて
)
のごとくばらりと出で、腕車の
周囲
(
めぐり
)
を
押取巻
(
おっとりま
)
く。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その往いては返る競争で、吹き過ぐる
周囲
(
めぐり
)
に
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
“周囲(
周辺
)”の解説
世界システム論で周辺(しゅうへん)、周囲(しゅうい)は、資本が乏しく、技術力も劣る発展途上国・地域をいう。世界システム論の提唱者ウォーラーステインは、周辺は中核の国(先進国)や地域に対し、不利な条件で、原料や食糧を供給させられ、貧困から抜け出せないとした。しかし、BRICsのようにまれに周辺から中核への上昇、またはその逆もある。
(出典:Wikipedia)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
囲
常用漢字
小5
部首:⼞
7画
“周囲”で始まる語句
周囲形