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周匝
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めぐり
ふりがな文庫
“
周匝
(
めぐり
)” の例文
扨て例の岩の裂け目を通り越して見ると、こゝは一つの
岩窟
(
いはむろ
)
です。窟の形は劇場の桟敷に似て居て、その
周匝
(
めぐり
)
は急な崖です。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
其
周匝
(
めぐり
)
には五六人の男の兒が立つて居て、何か
祕々
(
ひそ/\
)
と囁き合つて居る。白玉殿前、此一點の醜惡! 此醜惡をも、然し、自分は敢て醜惡と感じなかつた。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
榛軒は関帝を祭る日に、客に
卓子
(
しつぼく
)
料理を饗した。円卓の一脚に機関があつて回転するやうにしてあつた。中央に円い皿一枚、
周匝
(
めぐり
)
に扇形の皿八枚を置いた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
圖の下の端なる死人の起つあたり、
艤
(
ふなよそひ
)
せる
羅刹
(
らせつ
)
の罪あるものを
拉
(
ひ
)
き去るあたりは、早や暗黒裡に沒せるに、基督とその
周匝
(
めぐり
)
なる
天翔
(
あまがけ
)
る靈とは猶金色に照されたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
其
周匝
(
めぐり
)
には五六人の男の児が立つて居て、何か
秘々
(
ひそひそ
)
と囁き合つて居る。
白玉殿前
(
はくぎよくでんぜん
)
、此一点の醜悪! 此醜悪をも、然し、自分は敢て醜悪と感じなかつた。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
若く美しき女子も
二人
(
ふたり
)
三人
(
みたり
)
見えたるが、その
周匝
(
めぐり
)
には少年紳士
群
(
むらが
)
り立ちて、何事をか語るさまなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
門を出て、昔十分休毎によく藻外と花郷と三人で樂しく語り合つた事のある、玄關の上の
大露臺
(
だいバルコニイ
)
を振仰いだ。と、恰度此時、女乞食の
周匝
(
めぐり
)
に立つて居た兒供の一人が、頓狂な聲を張上げて叫んだ。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
櫛形の
迫持
(
せりもち
)
八十ありて、これをめぐれば千六百四十一歩。平地の
周匝
(
めぐり
)
には八萬六千坐を設け、頂に二萬人を立たしむべかりきといふ。今はこゝにて基督教の祭儀を執行せしむ。バイロン卿詩あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
門を出て、昔十分休毎によく藻外と花郷と三人で楽しく語り合つた事のある、玄関の上の
大露台
(
だいバルコニイ
)
を振仰いだ。と、恰度此時、女乞食の
周匝
(
めぐり
)
に立つて居た
児供
(
こども
)
の一人が、頓狂な声を張上げて叫んだ。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“周匝”の意味
《名詞》
まわりを取り巻くこと。
すみずみまで十分に行き渡ること。また、そのようなさま。周到。
(出典:Wiktionary)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
匝
漢検準1級
部首:⼕
5画
“周”で始まる語句
周囲
周章
周
周圍
周防
周旋
周章狼狽
周瑜
周到
周泰