めぐり)” の例文
一三一上皇じやうくわう幸福さいはひいまだきず。重盛が忠信ちかづきがたし。今より一三二支干えとめぐりを待たば、重盛が命数よはひ既に尽きなん。かれせば一族の幸福さいはひ此の時に亡ぶべし。
くも脚下あしもとおこるかとみれば、たちまちはれ日光ひのひかりる、身は天外に在が如し。この絶頂はめぐり一里といふ。莽々まう/\たる平蕪へいぶ高低たかひくの所を不見みず、山の名によぶ苗場なへばといふ所こゝかしこにあり。
こはただおのおの右手めてにあひての婦人の指をつまみて、この間をひとめぐりするなり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
索にてかれたる熊の、人の如くに立ちて舞へるあり。人あまた其めぐりにつどひたり。熊を牽ける男の吹く笛を聞けば、こは羅馬に來て聖母の前に立ちて吹く、「ピツフエラリ」が曲におなじかりき。
囹圄ひとやめぐりなる樹樹きぎの枝はりとられ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
くも脚下あしもとおこるかとみれば、たちまちはれ日光ひのひかりる、身は天外に在が如し。この絶頂はめぐり一里といふ。莽々まう/\たる平蕪へいぶ高低たかひくの所を不見みず、山の名によぶ苗場なへばといふ所こゝかしこにあり。
此石山の川岸にさしかゝれる所にめづらしき石あり、其かた磨磐ひきうすの如く、上下たひらかにしてめぐりは三角四角五角八角等にして、石工いしやの切立し如く、色は青黒し。是を掘出したるあともありてほらのごとし。
此石山の川岸にさしかゝれる所にめづらしき石あり、其かた磨磐ひきうすの如く、上下たひらかにしてめぐりは三角四角五角八角等にして、石工いしやの切立し如く、色は青黒し。是を掘出したるあともありてほらのごとし。
縮図しゆくづ左のごとし。たけ一丈余、めぐり二尺五寸余。木質弁名きはなにともなづくべからず。
縮図しゆくづ左のごとし。たけ一丈余、めぐり二尺五寸余。木質弁名きはなにともなづくべからず。