周圍めぐり)” の例文
新字:周囲
時が移るので、釣を斷念し、また舟に上つて島めぐりをする。大沼の周圍めぐり八里、小沼を合せて十三里、昔は島の數が大小百四十餘もあつたと云ふ。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
たちま何人だれ發聲おんどにや、一團いちだん水兵等すいへいらはバラ/\とわたくし周圍めぐり走寄はしりよつて『鐵車てつしや萬歳ばんざい々々々々。』とわたくし胴上どうあげをはじめた。
ほかのボルジヤにては汝かくなさゞりき、もし彼等をかぞへうべしとおもはゞこの溪周圍めぐり二十二ミーリアあるをしるべし 七—九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
髑髏の色白みたる、髑髏と我との間に渦卷ける香の烟の怪しげなる形に見ゆるなどを、我は久しく打ち目守まもり居たりしに、こはいかに、我身の周圍めぐりの物、皆獨樂こまの如くに𢌞り出しつ。
『もうせ/\、あしれるぞ/\。』と虎髯大尉こぜんたいゐ二人ふたり周圍めぐりをぐる/\まはつて、結局とう/\引分ひきわけになつた。
たとひ百年もゝとせの間に一オンチヤをゆきうるばかりなりともこの身輕くば、この處周圍めぐり十一ミーリアあり 八二—八四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
海鳥かいてう一簇ひとむれ物珍ものめづらしさうその周圍めぐり飛廻とびまわつてる。