トップ
>
周囲
>
しゅうい
ふりがな文庫
“
周囲
(
しゅうい
)” の例文
旧字:
周圍
この湖の
周囲
(
しゅうい
)
には、
土浦
(
つちうら
)
、
石岡
(
いしおか
)
、
潮来
(
いたこ
)
、
江戸崎
(
えどざき
)
などという町々のほかに、たくさんの
百姓村
(
ひゃくしょうむら
)
が、一里おき二里おきにならんでいます。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
こうした
周囲
(
しゅうい
)
の
空気
(
くうき
)
は、
僕
(
ぼく
)
をして、
偶然
(
ぐうぜん
)
にも
心
(
こころ
)
に
深
(
ふか
)
く
感
(
かん
)
じたいっさいを
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
ける
機会
(
きかい
)
をば、
永久
(
えいきゅう
)
にうしなわしてしまったのでした。
だれにも話さなかったこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、いいのこして、そこを立とうとすると、なんだろう?
周囲
(
しゅうい
)
の
闇
(
やみ
)
——
樹木
(
じゅもく
)
や
笹
(
ささ
)
や
燈籠
(
とうろう
)
のかげに、チカチカとうごく
数多
(
あまた
)
の
閃光
(
せんこう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうして岡田の
通
(
かよ
)
っている石造の会社の
周囲
(
しゅうい
)
を好い加減に歩き廻った。同じ流れか、違う流れか、水の
面
(
おもて
)
が二三度目に
入
(
はい
)
った。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
であるからわれわれは、近い
左右前後
(
さゆうぜんご
)
はいつでもあいまいであるけれど、遠い前後と
広
(
ひろ
)
い
周囲
(
しゅうい
)
には、やや
脈絡
(
みゃくらく
)
と
統一
(
とういつ
)
がある。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
そしてこの
周囲
(
しゅうい
)
の事物が
皆
(
みな
)
無常な無価値なもので、それを
擲
(
なげう
)
って死ぬるのは、なんでもないと思って見ようとしたが、どうもそれは出来なかった。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
いま、わたしのぐるりを
取
(
と
)
り
巻
(
ま
)
いているものは、気味の悪いものばかりであったが、わたしはいっしょうけんめい
好奇
(
こうき
)
のの目を
見張
(
みは
)
って新しい
周囲
(
しゅうい
)
を見回した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
淡路島の
周囲
(
しゅうい
)
を、おりおり、怪しげな汽船が
周遊
(
しゅうゆう
)
しているということ、それについで、ときどき、
深夜
(
しんや
)
淡路島の上空に、竹トンボのような音がきこえるということ、
更
(
さら
)
に
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
手振
(
てぶ
)
りまでまじえての
土平
(
どへい
)
の
唄
(
うた
)
は、
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
が
冴
(
さ
)
えるにつれて、
愈
(
いよいよ
)
益々
(
ますます
)
面白
(
おもしろ
)
く、
子供
(
こども
)
ばかりか、ぐるりと
周囲
(
しゅうい
)
に
垣
(
かき
)
を
作
(
つく
)
った
大方
(
おおかた
)
は、
通
(
とお
)
りがかりの、
大人
(
おとな
)
の
見物
(
けんぶつ
)
で一
杯
(
ぱい
)
であった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それから
数
(
かぞ
)
えてももうずいぶんの
星霜
(
つきひ
)
が
積
(
つも
)
ったであろう。一たん
神木
(
しんぼく
)
となってからは、
勿体
(
もったい
)
なくもこの
通
(
とお
)
り
幹
(
みき
)
の
周囲
(
しゅうい
)
に
注連縄
(
しめなわ
)
が
張
(
は
)
りまわされ、
誰一人
(
たれひとり
)
手
(
て
)
さえ
触
(
ふ
)
れようとせぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼が自分を取りもどして、自分の
周囲
(
しゅうい
)
を見まわすことが出来たのは、広い座敷の真ん中に坐らされて、先生のような態度をしたお民から、さんざん説教をされている時であった。
次郎物語:01 第一部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
直径
(
ちょっけい
)
が
約
(
やく
)
七十
糎
(
センチ
)
だから
周囲
(
しゅうい
)
は70cm×3.14=219.8cmというわけだ。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
鎮守
(
ちんじゅ
)
の八幡宮の
茅葺
(
かやぶき
)
の古い社殿は街道から見えるところにあった。
華表
(
とりい
)
のかたわらには社殿修繕の寄付金の姓名と
額
(
たか
)
とが古く新しく並べて書いてある。
周囲
(
しゅうい
)
の
欅
(
けやき
)
の大木にはもう新芽がきざし始めた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
彼は
周囲
(
しゅうい
)
の
朋友
(
ともだち
)
のように
華
(
はなや
)
かな世界がなかった。
牡蠣船
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
モーターの、うなる
音
(
おと
)
がきこえました。たくさんの
職工
(
しょっこう
)
が、
働
(
はたら
)
いていました。
鉄
(
てつ
)
と
鉄
(
てつ
)
の
打
(
う
)
ち
合
(
あ
)
う
音
(
おと
)
が、
周囲
(
しゅうい
)
に
響
(
ひび
)
きかえっていました。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
期
(
き
)
せずして、かれの
周囲
(
しゅうい
)
を、一同のものがドッと取りまいた、ただそのようすを、さびしそうにながめていたのは、
坂東巡礼
(
ばんどうじゅんれい
)
のお
時
(
とき
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
花前になると、それが
反対
(
はんたい
)
になって、近い
左右前後
(
さゆうぜんご
)
はいつでも
明瞭
(
めいりょう
)
であって、遠い前後や広い
周囲
(
しゅうい
)
はまるで
暗
(
くら
)
やみである。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
霞
(
かすみ
)
ガ
浦
(
うら
)
といえば、みなさんはごぞんじでしょうね。
茨城県
(
いばらきけん
)
の南の方にある、
周囲
(
しゅうい
)
百四十四キロほどの
湖
(
みずうみ
)
で、日本第二の広さをもったものであります。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
この静かな夏の朝の空気の中にひとりで
坐
(
すわ
)
っているのが、なんとも云われない程好い心持ちである。体の
周囲
(
しゅうい
)
は如何にも平和で、柔かで、永遠なように思われる。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
東叡山
(
とうえいざん
)
寛永寺
(
かんえいじ
)
の
山裾
(
やますそ
)
に、
周囲
(
しゅうい
)
一
里
(
り
)
の
池
(
いけ
)
を
見
(
み
)
ることは、
開府以来
(
かいふいらい
)
江戸
(
えど
)
っ
子
(
こ
)
がもつ
誇
(
ほこ
)
りの一つであったが、わけても
雁
(
かり
)
の
訪
(
おとず
)
れを
待
(
ま
)
つまでの、
蓮
(
はす
)
の
花
(
はな
)
が
池面
(
いけおも
)
に
浮
(
う
)
き
出
(
で
)
た
初秋
(
しょしゅう
)
の
風情
(
ふぜい
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
マタンは、じぶんの
周囲
(
しゅうい
)
を、そっと見まわしました。
名なし指物語
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ねこは、さも
昔
(
むかし
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
したように、
木
(
き
)
の
周囲
(
しゅうい
)
をぐるりと、
熱
(
ねつ
)
のためにふらふらする
足
(
あし
)
つきで、
体
(
からだ
)
をすりつけながらまわりました。
木の上と下の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
柵の
周囲
(
しゅうい
)
の
群集
(
ぐんしゅう
)
を
追
(
お
)
いはらうと、そこのひろい
城戸
(
きど
)
が八
文字
(
もんじ
)
にあいて、
御岳山道
(
みたけさんどう
)
の正面のみちが、試合場からズッとゆきぬけに口をあいた
形
(
かたち
)
になる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし
中央
(
ちゅうおう
)
の
垂
(
た
)
れ
幕
(
まく
)
の前に立っている
団長
(
だんちょう
)
はもちろん、ファットマンの
周囲
(
しゅうい
)
に立っている四、五人の道具方も、それが新吉であることは
夢
(
ゆめ
)
にも知りませんでした。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
きょうの午後には女がまたいつものように
転寝
(
うたたね
)
をしたので、男はそっと抜け出して、森の中を散歩した。夏の午後の、むっとするような静さが
周囲
(
しゅうい
)
を取り巻いている。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
そのように花前は、
絶対
(
ぜったい
)
にほかに
交渉
(
こうしょう
)
しえないけれど、
周囲
(
しゅうい
)
はしだいにその
変人
(
へんじん
)
をのみこみ、変人になれて、
石塊
(
せっかい
)
を
綿
(
わた
)
につつんだごとく、
無交渉
(
むこうしょう
)
なりに
交渉
(
こうしょう
)
ができている。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
じっと
畳
(
たたみ
)
の
上
(
うえ
)
を
見詰
(
みつ
)
めているおせんは、たじろぐように
周囲
(
しゅうい
)
を
見廻
(
みまわ
)
した。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ちょうど
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れかかって
夕焼
(
ゆうや
)
けの
赤
(
あか
)
い
雲
(
くも
)
が
静
(
しず
)
かな
池
(
いけ
)
の
水
(
みず
)
の
上
(
うえ
)
に
映
(
うつ
)
っていました。
池
(
いけ
)
の
周囲
(
しゅうい
)
には
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
が、
白
(
しろ
)
・
黄
(
き
)
・
紫
(
むらさき
)
に
咲
(
さ
)
いていました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
糟谷
(
かすや
)
は三十になったばかり、
若手
(
わかて
)
の
高等官
(
こうとうかん
)
として、
周囲
(
しゅうい
)
から
多大
(
ただい
)
の
希望
(
きぼう
)
を
寄
(
よ
)
せられていた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
彼女
(
かのじょ
)
が、
手術
(
しゅじゅつ
)
を
受
(
う
)
けることを
覚悟
(
かくご
)
したと
知
(
し
)
ったときに、
彼女
(
かのじょ
)
の
身
(
み
)
を
案
(
あん
)
じた
周囲
(
しゅうい
)
の
人
(
ひと
)
たちは、それは、よく
決心
(
けっしん
)
したといって、
喜
(
よろこ
)
んだのでした。
世の中のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
糟谷
(
かすや
)
が自分の
周囲
(
しゅうい
)
の
寂寥
(
せきりょう
)
に心づいたときはもはやおそかった。糟谷ははるかに時代の
推移
(
すいい
)
から
取
(
と
)
り
残
(
のこ
)
されておった。
場長
(
じょうちょう
)
の
位置
(
いち
)
を
望
(
のぞ
)
むなどじつに思いもよらぬことと思われてきた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そして、
周囲
(
しゅうい
)
を
舞
(
ま
)
うものは、あの
可憐
(
かれん
)
ないわつばめでなくて、
人間
(
にんげん
)
の
美
(
うつく
)
しい
男女
(
だんじょ
)
らでした。きくのはあらしの
唄
(
うた
)
でなく、ピアノの
奏楽
(
そうがく
)
でした。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
城
(
しろ
)
の
内
(
うち
)
には、
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れました。みつばちは
太陽
(
たいよう
)
の
上
(
のぼ
)
る
前
(
まえ
)
から、
花
(
はな
)
の
周囲
(
しゅうい
)
に
集
(
あつ
)
まって、
羽
(
はね
)
を
鳴
(
な
)
らして
歌
(
うた
)
っていました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
石山
(
いしやま
)
の
周囲
(
しゅうい
)
で、こんなことをいっていると、また、ゴーッ、ゴーッと、トロッコが、
風
(
かぜ
)
を
切
(
き
)
って
走
(
はし
)
ってくる
音
(
おと
)
がしました。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
周囲
(
しゅうい
)
の
常磐木
(
ときわぎ
)
の
葉
(
は
)
に、
強
(
つよ
)
く
照
(
て
)
りつけた
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
も、このしぼみかかった、
哀
(
あわ
)
れな
花
(
はな
)
の
上
(
うえ
)
には
頼
(
たよ
)
りなげに
照
(
て
)
らしたのです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
兄
(
にい
)
さん、
上手
(
じょうず
)
に
乗
(
の
)
れるようになったのね。」と、
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
や、
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
らは、
彼
(
かれ
)
の
周囲
(
しゅうい
)
に
集
(
あつ
)
まってきていいました。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
酒
(
さけ
)
と
脂
(
あぶら
)
のにおいが、
周囲
(
しゅうい
)
の
壁
(
かべ
)
や、
器物
(
きぶつ
)
にしみついていて、
汚
(
よご
)
れたガラス
窓
(
まど
)
から
射
(
さ
)
し
込
(
こ
)
む
光線
(
こうせん
)
が
鈍
(
にぶ
)
る
上
(
うえ
)
に、たばこの
煙
(
けむり
)
で、いつも
空気
(
くうき
)
がどんよりとしていました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるときはその
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
いた
園
(
その
)
の
中
(
なか
)
で、
楽器
(
がっき
)
を
鳴
(
な
)
らしました。
小鳥
(
ことり
)
は、その
周囲
(
しゅうい
)
の
木々
(
きぎ
)
に
集
(
あつ
)
まってきました。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
老工夫
(
ろうこうふ
)
は、まだぼんやりとして、
電燈
(
でんとう
)
を
中心
(
ちゅうしん
)
に、
周囲
(
しゅうい
)
の
光景
(
こうけい
)
をながめていました。すべてが、じっとして、
動
(
うご
)
かない。ただ、
動
(
うご
)
いているものは、
水
(
みず
)
の
流
(
なが
)
ればかりでした。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いままで
遊
(
あそ
)
びに
気
(
き
)
をとられていた
子供
(
こども
)
らは、
目
(
め
)
を
丸
(
まる
)
くしてそのじいさんの
周囲
(
しゅうい
)
に
集
(
あつ
)
まって、
片方
(
かたほう
)
の
箱
(
はこ
)
の
上
(
うえ
)
に
立
(
た
)
てたいろいろの
小旗
(
こばた
)
や、
不思議
(
ふしぎ
)
な
人形
(
にんぎょう
)
などに
見入
(
みい
)
ったのです。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、あちらに
立
(
た
)
っている
電燈
(
でんとう
)
を
見
(
み
)
ても、
同
(
おな
)
じような
光景
(
こうけい
)
でありました。そして、
羽
(
はね
)
の
白
(
しろ
)
い
粉
(
こ
)
が、
火
(
ひ
)
の
周囲
(
しゅうい
)
の
空間
(
くうかん
)
を、
光
(
ひか
)
ったちりのまかれたように
散
(
ち
)
っているのでした。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
であるのに、たえず、すぎの
若木
(
わかぎ
)
は、
周囲
(
しゅうい
)
の
草
(
くさ
)
や、
木
(
き
)
や、
虫
(
むし
)
などを
冷笑
(
わら
)
っていたのです。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おじいさん、お
薬屋
(
くすりや
)
さんをつれてきた。」と、いう
声
(
こえ
)
がきこえたのでした。その
家
(
いえ
)
の
周囲
(
しゅうい
)
は、
桃
(
もも
)
の
木
(
き
)
の
林
(
はやし
)
になっていました。
鶏小舎
(
とりごや
)
があって、
鶏
(
にわとり
)
がのどかな
声
(
こえ
)
でないていました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし
池
(
いけ
)
の
底
(
そこ
)
には、かわずのまだ
知
(
し
)
らない、いろいろな
魚
(
うお
)
や、また
恐
(
おそ
)
ろしい
虫
(
むし
)
などが
棲
(
す
)
んでいました。
独
(
ひと
)
り、
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
ばかりでなく、
池
(
いけ
)
の
周囲
(
しゅうい
)
には、
森
(
もり
)
があり、やぶなどがありました。
太陽とかわず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、
子細
(
しさい
)
に
周囲
(
しゅうい
)
をしらべてみますと、その
家
(
いえ
)
は、
空
(
あ
)
き
家
(
や
)
になっていました。
窓の下を通った男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長屋
(
ながや
)
じゅうのものが、
総出
(
そうで
)
となって、この
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
老職人
(
ろうしょくにん
)
の
周囲
(
しゅうい
)
に
集
(
あつ
)
まりました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
屋根
(
やね
)
には、さびたブリキ
板
(
いた
)
を
載
(
の
)
せ、
周囲
(
しゅうい
)
は、
破
(
やぶ
)
れた
板
(
いた
)
が
立
(
た
)
てかけてありました。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年
(
とし
)
とったかしの
木
(
き
)
は、
周囲
(
しゅうい
)
にあったいろいろの
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
が、いつしか
霜
(
しも
)
のために
色
(
いろ
)
づいたのを
見
(
み
)
ました。また、
足
(
あし
)
もとの
草
(
くさ
)
が、
枯
(
か
)
れてゆくのをながめました。しかしこれは、
毎年
(
まいねん
)
のことでありました。
大きなかしの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“周囲(
周辺
)”の解説
世界システム論で周辺(しゅうへん)、周囲(しゅうい)は、資本が乏しく、技術力も劣る発展途上国・地域をいう。世界システム論の提唱者ウォーラーステインは、周辺は中核の国(先進国)や地域に対し、不利な条件で、原料や食糧を供給させられ、貧困から抜け出せないとした。しかし、BRICsのようにまれに周辺から中核への上昇、またはその逆もある。
(出典:Wikipedia)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
囲
常用漢字
小5
部首:⼞
7画
“周囲”で始まる語句
周囲形