“野辺地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のへじ72.7%
のへぢ18.2%
のべち9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
低い綿雲が垂れ下がって乙供おつともからは小雨が淋しくふり出した。野辺地のへじの浜に近い灌木の茂った斜面の上空にとんびが群れ飛んでいた。
札幌まで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いや、笑事わらひごとではない。しばらくして——ひがしうみかぎり、きた野辺地のへぢいたるまで、東西とうざい南北なんぼく十三周囲しうゐ十六
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
清水川という村よりまたまた野辺地のべちまで海岸なり、野辺地の本町ほんまちといえるは、御影石みかげいしにやあらんはば三尺ばかりなるを三四丁の間き連ねたるは、いかなる心か知らねど立派なり。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)