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忌々
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いま/\
ふりがな文庫
“
忌々
(
いま/\
)” の例文
手にをへない
夥
(
おびただ
)
しい寳に
陶醉
(
たうすゐ
)
した顏を擧げて、時々ニヤリニヤリとするのを、手柄をフイにした佐吉は
忌々
(
いま/\
)
しく
睨
(
ね
)
め付けて居ります。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
甚だ
忌々
(
いま/\
)
しく思へ共
詮方
(
せんかた
)
なく勘定致し見るに元利十三兩二分外に
時貸
(
ときがし
)
が六百文右の通りと文右衞門が前に
差出
(
さしいだ
)
しければ文右衞門は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
メリケン兵は
忌々
(
いま/\
)
しく憎かった。彼等は、ひまをぬすんで寝がえりを打った娘のところへのこ/\やって行って偽札を曝露した。
氷河
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
「えゝえゝ大人しく遊びますわ。」急にさう気軽に云つて、彼女はそれを帯の間へ
蔵
(
しま
)
ひこんだ。道助は
忌々
(
いま/\
)
しさうにそれを見た。
静物
(新字旧仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
何れも
大作
(
たいさく
)
だ。雖然何を見たからと謂つて、些とも
興
(
きよう
)
が
乘
(
の
)
らぬばかりか、其の名畫が眼に映つると、
寧
(
むし
)
ろ
忌々
(
いま/\
)
しいといふ氣が亢じて來る。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
「
否
(
いゝえ
)
、
可厭
(
いや
)
な
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いたんです……そして、
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
、
可恐
(
おそろし
)
い、
氣味
(
きみ
)
の
惡
(
わる
)
い
坊
(
ばう
)
さんに、
忌々
(
いま/\
)
しい
鉦
(
かね
)
を
叩
(
たゝ
)
かれましたから……」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
三田は此の人に
絡
(
まつは
)
る
忌々
(
いま/\
)
しい噂を打消したやうなすつきりした氣持で
櫂
(
オール
)
を取
上
(
あげ
)
ると、折柄さしかゝつた橋の下を、双腕に力をこめて漕いで過ぎた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
「それぢや仕方がない。休暇を取るのもよからう。」この名高い独身主義者は
忌々
(
いま/\
)
しさうに白い歯を見せながら言つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼は
忌々
(
いま/\
)
しさに舌打ちし、
自棄
(
やけ
)
くそな捨鉢の氣持で
空嘯
(
そらうそぶ
)
くやうにわざと口笛で拍子を合はせ、足で音頭をとつてゐた。が、何時しか眼を
瞑
(
つぶ
)
つてしまつた。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
『
飯
(
めし
)
を
食
(
くは
)
せろ!』と銀之助は
忌々
(
いま/\
)
しさうに言つて、
白布
(
はくふ
)
の
覆
(
か
)
けてある長方形の食卓の前にドツカと
坐
(
す
)
はつた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
然
(
さ
)
うさ、だけど
私
(
わたし
)
の
大
(
おほ
)
きくなり
方
(
かた
)
は
法
(
ほふ
)
に
適
(
かな
)
つてる』と
云
(
い
)
つて
福鼠
(
ふくねずみ
)
は、『そんな
滑稽
(
をかし
)
な
風
(
ふう
)
ぢやない』
乃
(
そこ
)
で
忌々
(
いま/\
)
しさうに
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
り、
法廷
(
ほふてい
)
の
他
(
た
)
の
側
(
かは
)
に
越
(
こ
)
えて
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「緑いろの着物を着た人たちをさ。その連中にお
誂
(
あつら
)
へむきの月夜でしたからね。あなた方が土手道にあの
忌々
(
いま/\
)
しい氷を擴げたあなた方の遊び場を、私は壞しましたか?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
私ア
忌々
(
いま/\
)
しくていまだに忘れられねえ、
彼奴
(
あいつ
)
が何うもなんとも云えませんよ、何うも変な奴だね、実に何うも腹を切るというは妙ですな、それとも預かり物を取られまして
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どこできいて来たのか、私の酒くらひであることまでも知つたかぶるので、
忌々
(
いま/\
)
しくはあつたが、歳の暮れのウィスキー二本は、まさに虎の子だと思ふとこちらが弱気だつた。
老残
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
忌々
(
いま/\
)
しさうに
掌打
(
ひらうち
)
にすると、血は掌を汚した。妹夫婦は自分の間と定まつた玄関脇へ集つて、ヒソ/\声で話して居る。笑ふ声も聞える。「あれだ。」と湯村は苦い顔をした。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
其時
(
そのとき
)
には
屹度
(
きつと
)
大學
(
だいがく
)
の
分科
(
ぶんくわ
)
の
教授
(
けうじゆ
)
にでもなつてゐたのでせう。
無論
(
むろん
)
知識
(
ちしき
)
なるものは、
永久
(
えいきう
)
のものでは
無
(
な
)
く、
變遷
(
へんせん
)
して
行
(
ゆ
)
くものですが、
然
(
しか
)
し
生活
(
せいくわつ
)
と
云
(
い
)
ふものは、
忌々
(
いま/\
)
しい
輪索
(
わな
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
はい夫でも昨夜
探偵吏
(
たんていり
)
のお話に曲者が犬を連れて行たと聞き若しや生田では有る舞いかと思い附き
忌々
(
いま/\
)
しくて成ませんでしたが能く考えて見ると生田が其様な事をする筈は無く
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
私
(
わたし
)
が
戻
(
もど
)
りましたからは
御心配
(
ごしんぱい
)
なくお
就蓐
(
やすみ
)
下
(
くだ
)
されと
洒然
(
さつぱり
)
といひて
隣
(
となり
)
の
妻
(
つま
)
を
歸
(
かへ
)
しやり、
一人
(
ひとり
)
淋
(
さび
)
しく
洋燈
(
らんぷ
)
の
光
(
あか
)
りに
烟草
(
たばこ
)
を
吸
(
す
)
ひて、
忌々
(
いま/\
)
しき
土産
(
みやげ
)
の
折
(
をり
)
は
鼠
(
ねづみ
)
も
喰
(
く
)
べよとこぐ
繩
(
なは
)
のまゝ
勝手元
(
かつてもと
)
に
投出
(
なげいだ
)
し
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いよ/\
忌々
(
いま/\
)
しくて
仕樣
(
しやう
)
がないので、
又
(
また
)
十
日
(
か
)
ばかり
續
(
つゞ
)
けた。
矢張
(
やは
)
り
何
(
なん
)
の
手
(
て
)
ごたへもない。もう
斯
(
か
)
うなつて
來
(
く
)
ると
此方
(
こつち
)
も
意地
(
いぢ
)
だ。
畜生
(
ちくしやう
)
、いつまでゝも
止
(
や
)
めるものかと
根氣
(
こんき
)
よく
書
(
か
)
きつゞけた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
自分の全身には
殆
(
ほとん
)
ど
火焔
(
くわえん
)
を帯びた不動尊も
啻
(
たゞ
)
ならざる、
憎悪
(
ぞうを
)
、
怨恨
(
ゑんこん
)
、
嫉妬
(
しつと
)
などの徹骨の苦々しい情が、寸時もじつとして居られぬほどに
簇
(
むらが
)
つて来て、
口惜
(
くや
)
しくつて/\、
忌々
(
いま/\
)
しくつて/\
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
後に跡部の手紙で此事を聞いた堀よりは、三人の態度を
目
(
ま
)
のあたり見た跡部は、一層切実に
忌々
(
いま/\
)
しい陰謀事件が
譃
(
うそ
)
かも知れぬと云ふ想像に伴ふ、一種の安心を感じた。そこで逮捕を見合せた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
新聞に宿が出てたから、わざ/\やつて來て、
昨夜
(
ゆうべ
)
電話をかけるとペケ、
忌々
(
いま/\
)
しいから無理にも押し込んでやらうかと思うたが、まア/\辛抱して、今朝早う來て見ると、次ぎの間で待たしくさる。
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
と誠吾は
落付
(
おちつき
)
払つてゐた。代助は少し
忌々
(
いま/\
)
しくなつたので
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
父は口にするさへ、
忌々
(
いま/\
)
しさうに
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
人樣に
辛抱人
(
しんばうにん
)
と
譽
(
ほめ
)
たのが今となりては
面目
(
めんぼく
)
ない二階へなりと
往
(
い
)
きくされ
面
(
つら
)
を
見
(
みる
)
のも
忌々
(
いま/\
)
しいと口では言ど心では何か
容子
(
ようす
)
の有事やと手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大きいのと小さいのが、仲よく家の中へ入つて行くのを見送つて、眞砂町の喜三郎も、
忌々
(
いま/\
)
しさうに立ち去つてしまひました。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
このケチン坊、なかなか金を溜めこんでけつかって、人には貸そうとしやがらねえんだ! 中津は、
忌々
(
いま/\
)
しげに考えた。
武装せる市街
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
おふくろは眼でもつて、些と
忌々
(
いま/\
)
しさうにして見せたが、それでも
慍
(
おこ
)
りもしないで、「お前は眞ンとに
思遣
(
おもひやり
)
が無いんだよ。」と
愚痴
(
ぐち
)
るやうにいふ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
忌々
(
いま/\
)
しさうに頭を
振
(
ふつ
)
て、急に
急足
(
いそぎあし
)
で
愛宕町
(
あたごちやう
)
の
闇
(
くら
)
い狭い
路地
(
ろぢ
)
をぐる/\
廻
(
まは
)
つて
漸
(
やつ
)
と
格子戸
(
かうしど
)
の小さな二
階屋
(
かいや
)
に「小川」と薄暗い
瓦斯燈
(
がすとう
)
の
点
(
つ
)
けてあるのを
発見
(
めつ
)
けた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
と云いかけて
実親
(
じつおや
)
の無慈悲を思うも
臓腑
(
はらわた
)
が
沸
(
にえ
)
かえるほど
忌々
(
いま/\
)
しく恨めしいので、唇が
痙攣
(
ひきつ
)
り、
烟管
(
きせる
)
を持った手がぶる/″\
顫
(
ふる
)
えますから、お柳は心配気に長二の顔を見詰めました。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今は、その眼も寄せた眉も、思ひ通りにならないので
忌々
(
いま/\
)
しさうにいら/\してゐた。彼は、青年期を過ぎてゐたが、まだ中年にとゞいてゐなかつた。恐らく三十五位だつたらう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
いつたいあのカルメンの用ゐさうな※でかい櫛は、思ひ切つて野蠻な風をしない限りは、どんな髮にも似合はないものとして三田は
忌々
(
いま/\
)
しく思つて居たが、その時以來一層嫌ひになつた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
輕蔑
(
けいべつ
)
せられて
愛
(
あい
)
ちやんは
堪
(
た
)
へ
切
(
き
)
れず、
忌々
(
いま/\
)
しさうに
起
(
た
)
ち
上
(
あが
)
つて、さつさと
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
しました、
福鼠
(
ふくねずみ
)
は
眠
(
ねむ
)
つてゐるし、
誰
(
だ
)
れ
一人
(
ひとり
)
として
愛
(
あい
)
ちやんの
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
くのを
氣
(
き
)
にするものはありませんでした
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
この不快の念、これが起るほど、かれには
辛
(
つら
)
いことはなく、又これが起るほど、かれには
忌々
(
いま/\
)
しい事はない。
何故
(
なぜ
)
自分は不具に生れたか、何故自分は他の人と同じ天分を受ける事が出来なかつたか。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
忌々
(
いま/\
)
しくて
仕樣
(
しやう
)
がないけれど、まさかナグリに
行
(
ゆ
)
く
譯
(
わけ
)
にもゆかない。そこで
毎日々々
(
まいにち/\
)
催促
(
さいそく
)
の
葉書
(
はがき
)
を
出
(
だ
)
した。十
日
(
か
)
も
續
(
つゞ
)
けて
催促
(
さいそく
)
したら
何
(
なん
)
とか
返事
(
へんじ
)
ぐらゐよこすだらうと思つたが、
少
(
すこ
)
しも
手
(
て
)
ごたへがない。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
湯村は
忌々
(
いま/\
)
しさうに聖書をドシンと
襖
(
ふすま
)
へ投付けた。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
忌々
(
いま/\
)
しいではありませんか。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「穴の中で提灯が消えたから、引返さうかと思つたが、
忌々
(
いま/\
)
しいから手探りで眞つ直ぐに行くと、變なところへ出ましたぜ」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寛
(
ゆる
)
すなとは此ことなりと
空嘯
(
そらうそぶ
)
いて居たりけるお文は
切齒
(
はがみ
)
をなしヱヽ
忌々
(
いま/\
)
しい段右衞門
未々
(
まだ/\
)
其後も慈恩寺村にて
能
(
いゝ
)
張半
(
ちやうはん
)
が出來たと云つて
夫
(
をつと
)
三五郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
近子
(
ちかこ
)
は
唇
(
くちびる
)
を
噛
(
か
)
みながら、さも
忌々
(
いま/\
)
しさうに、さも
心外
(
しんぐわい
)
さうに、默ツて
所天
(
をつと
)
の
長談義
(
ながだんぎ
)
を聽いてゐたが、「ですから、
貴方
(
あなた
)
はおえらいのでございますよ。」と打突けるやうに
謂
(
い
)
ツて
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
忌々
(
いま/\
)
しいから強情に無理無体に縁切状を取って出て来ましたの、江戸へ行くにも、小遣がないもんだから、こんな真似をして
身装
(
みなり
)
も
拵
(
こしら
)
えたり、金の少しも持って行き度いと思って
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二三杯ぐい/\飲んでホツと
嘆息
(
ためいき
)
をしたが、銀之助は
如何
(
どう
)
考
(
かん
)
がへて見ても
忌々
(
いま/\
)
しくつて
堪
(
たま
)
らない。
今日
(
けふ
)
は
平時
(
いつも
)
より遅く
故意
(
わざ
)
と七時過ぎに
帰宅
(
かへ
)
つて見たが
矢張
(
やはり
)
予想通り
妻
(
さい
)
の
元子
(
もとこ
)
は帰つて居ない。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼は自分の容貌の、女の目をひく丈美しく無い事を
忌々
(
いま/\
)
しく思つた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
と
忌々
(
いま/\
)
しさうに叫んで、根本の父は一散に駆けて行つた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
父親らしい中年男は、
茣蓙
(
ござ
)
の上に落ちた短かいが
逞
(
たく
)
ましい矢を、
忌々
(
いま/\
)
しげに拾ひあげて同心久良山三五郎に渡すのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
長「やア置いて行った…此の金を貰っちゃア済まねえ、チョッ
忌々
(
いま/\
)
しい奴だ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と考へて來て、
忌々
(
いま/\
)
しさうに
地鞴
(
ぢたゝら
)
を踏みながら
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
ガラツ八は
忌々
(
いま/\
)
しさうでした。一つでも年中行事の減つて行くのが、江戸つ子には淋しいことだつたのです。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はガラツ八に
焦
(
じ
)
らされると知つて、
忌々
(
いま/\
)
しくも煙草入を拔いて一服つけました。
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
忌々
(
いま/\
)
しいぢやないか。——裏の
臆病
(
おくびやう
)
馬吉奴、まだ尺八を吹いてやがる」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
忌
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
々
3画
“忌々”で始まる語句
忌々敷
忌々敷相