“近子”の読み方と例文
読み方割合
ちかこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爲樣しやうがあらうが有るまいが、それはわたしの知ツたことぢやない! といふやうな顏をして、近子ちかこはぷうとふくれてゐた。そしてやが所天をつとそばを離れて、椽側えんがは彼方あつち此方こつちと歩き始めた。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
近子ちかこくちびるみながら、さも忌々いま/\しさうに、さも心外しんぐわいさうに、默ツて所天をつと長談義ながだんぎを聽いてゐたが、「ですから、貴方あなたはおえらいのでございますよ。」と打突けるやうにツて
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
う呼掛けて、ひよツくり俊男の前に突ツ立ツたのはさい近子ちかこで。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)