“心外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんがい50.0%
しんぐわい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼としてこれまでの力をつくして助けた者から、こんな情けない言葉を聞こうとは、あまりに心外しんがいであるに違いない。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは彼のれるところとならず、わざわざ北方スコットランドのそのまた極北きょくほくのはなれ小島であるオークニー群島ぐんとうへ送りこまれたのは、はなは心外しんがいであった。
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
近子ちかこくちびるみながら、さも忌々いま/\しさうに、さも心外しんぐわいさうに、默ツて所天をつと長談義ながだんぎを聽いてゐたが、「ですから、貴方あなたはおえらいのでございますよ。」と打突けるやうにツて
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
龍華寺りうげじぼうさまにいぢめられんは心外しんぐわいと、これより學校がくかうかよことおもしろからず、わがまゝの本性ほんせうあなどられしが口惜くやしさに、石筆せきひつすみをすて、書物ほん十露盤そろばんらぬものにして
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)