“ちかこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
親子66.7%
近子33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮様は親子ちかこ内親王という。京都にある帝とは異腹はらちがい御兄妹ごきょうだいである。先帝第八の皇女であらせらるるくらいだから、御姉妹も多かった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御栄みさかえあれ皇子みこ様御栄えあれ! ……おん父君様は御今上ごきんじょう様、御母君様は北畠氏、権大納言師親もろちか様のご息女、民部卿三位局みのつぼね親子ちかこ様、……ご幼年から御聡明で御濶達、帝のご寵愛もおいちじるしく
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
爲樣しやうがあらうが有るまいが、それはわたしの知ツたことぢやない! といふやうな顏をして、近子ちかこはぷうとふくれてゐた。そしてやが所天をつとそばを離れて、椽側えんがは彼方あつち此方こつちと歩き始めた。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
近子ちかこくちびるみながら、さも忌々いま/\しさうに、さも心外しんぐわいさうに、默ツて所天をつと長談義ながだんぎを聽いてゐたが、「ですから、貴方あなたはおえらいのでございますよ。」と打突けるやうにツて
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
う呼掛けて、ひよツくり俊男の前に突ツ立ツたのはさい近子ちかこで。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)