“おやこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オヤコ
語句割合
母子35.1%
父子21.6%
母娘13.1%
父娘13.1%
親子9.2%
親娘7.3%
嫁姑0.2%
母仔0.2%
父女0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つく/″\と小池は、田舍ゐなかの小ひさな町に住みながら東京風の生活にあこがれて、無駄な物入りに苦んでゐるらしい母子おやこ樣子やうすを考へた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
父と子とは、思想も感情もスツカリ違つてゐたが、負けぬ気の剛情なところだけが、お互に似てゐた。父子おやこの争ひは、それだけ激しかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「ああ見えていて、狂気だそうだ。娘はまた、生まれつきの馬鹿で、母娘おやこそろってあのありさまとは、なんとも哀れなものじゃのう」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お隣の半助さん父娘おやこもよくは思っていないことでしょう。私の家がこの通り運がいいのに、半助さんが長患いで、むずかしい顔を
御寝所ごしんじょの下のへびかえるのふしぎも、あれら親子おやこ御所ごしょ役人やくにんのだれかとしめしわせて、わざわざれていたものかもれません。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
うるほせしが此方に向ひてコリヤ娘必ず泣な我も泣じ和女そなたそだて此年月よき婿むこ取んと思ふ所へ幸ひなるかなと今度の婚姻無上こよなき親娘おやこが悦びを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「主人の後添のお源と、嫁のお信は、仲が好いやうには見えてますが、それは嫁のお信が利巧なせゐで、腹の中ではあんまり仲の好い嫁姑おやこぢやありませんね」
うま母仔おやこ百姓男ひやくせうをとこにひかれてまちへでかけました。母馬おやうまおほきな荷物にもつをせをつてゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
も見ずしてにげ行きけり此方の父女おやこは思ひも因ぬ管伴ばんたう忠兵衞が斷りにゆめかと計り驚きつ又はあきれてかほ見合みあは少時しばし言葉もあらざりしがお光はわつと聲立て其所へかつぱと打伏つ前後ぜんご正體しやうたいなきさけびぬ父もなみだに目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)