“らくちゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落着95.0%
落著5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一同顔を見合せましたまゝ別に評議もいたしませぬが、以心伝心で文治に十分の利を持たせ、結句平林は自業自得、殺され損ということに落着らくちゃくいたしました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……こうした責苦せめくは、ほうっておいてもおそらく長くは続かなかったろうが……そこへ降ってわいた出来事が、まるで落雷らくらいのように一挙にすべてに落着らくちゃくをつけ
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
かたわらお父様は「沼のほとり」を読み、特に「孟宗もうそうの蔭」のなかの私が妙子を可愛がるところに打込んで 今度こそ私の心はきまった と事は一遍に落著らくちゃくしてしまった。世は様ざまだ。
結婚 (新字新仮名) / 中勘助(著)