落著らくちゃく)” の例文
かたわらお父様は「沼のほとり」を読み、特に「孟宗もうそうの蔭」のなかの私が妙子を可愛がるところに打込んで 今度こそ私の心はきまった と事は一遍に落著らくちゃくしてしまった。世は様ざまだ。
結婚 (新字新仮名) / 中勘助(著)