落着らくちやく)” の例文
やす消光おくらす可し是にて一件落着らくちやくしたりと述給ふ程に小役人は落着らくちやく一同立ませいと諸聲もろごゑあはして言にける實にくもりなき裁判さいばんは人を損せず理を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「これで萬事落着らくちやくか、最初驚かされたほどのことはありませんが、いろ/\結構なことを教はりましたね」
此日このひ鐵條網てつでうもうつい博士對警官はかせたいけいくわん小衝突せうしやうとつつたが、勿論もちろん警官側けいくわんかは誤解ごかいでたので、ほどなく落着らくちやくした。
今度の一件の落着らくちやくするまでは、せい/″\謹愼してゐなければなるまいではないか。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
天道樣が感應かんおうましまして忠兵衞にはせし者ならん如何にも此長助が一肌ひとはだぬいでお世話致さんさりながら一たん中山樣にて落着らくちやくの付し事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのおさばきで落着らくちやくしたことだから、決して間違ひのあらう筈はないのだ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
右のとほり重四郎一件落着らくちやくと成しはまことに天道正直のみちてらし給ふ所なり然れども其人そのひと其罪無して杉戸屋富右衞門は如何いかなる其身の業報ごふはうにや煙草入たばこいれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)