“張詰”の読み方と例文
読み方割合
はりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うだ、んだとへば、生死いきしにわからなかつた、おまへ無事ぶじかほうれしさに、張詰はりつめたゆるんで落胆がつかりして、それきりつたんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
捕えたらあゝも云おう、うも云おうと意気んでいた泉原は、張詰はりつめた気がゆるむと、一時につかれを感じてきた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
三文字紋弥の声につれて、覚束おぼつかない足取で、現われた十八九の娘が一人、殿の御前へ来ると、張詰はりつめた気もくだけたものか、ヘタヘタと坐ってヒョイとお辞儀をしました。