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張詰
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はりつ
ふりがな文庫
“
張詰
(
はりつ
)” の例文
然
(
さ
)
うだ、
死
(
し
)
んだと
言
(
い
)
へば、
生死
(
いきしに
)
の
分
(
わか
)
らなかつた、お
前
(
まへ
)
の
無事
(
ぶじ
)
な
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
た
嬉
(
うれ
)
しさに、
張詰
(
はりつ
)
めた
気
(
き
)
が
弛
(
ゆる
)
んで
落胆
(
がつかり
)
して、
其
(
それ
)
つ
切
(
きり
)
に
成
(
な
)
つたんだ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
捕えたらあゝも云おう、
斯
(
こ
)
うも云おうと意気
組
(
ぐ
)
んでいた泉原は、
張詰
(
はりつ
)
めた気がゆるむと、一時に
疲
(
つか
)
れを感じてきた。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
三文字紋弥の声につれて、
覚束
(
おぼつか
)
ない足取で、現われた十八九の娘が一人、殿の御前へ来ると、
張詰
(
はりつ
)
めた気も
挫
(
くだ
)
けたものか、ヘタヘタと坐ってヒョイとお辞儀をしました。
奇談クラブ〔戦後版〕:10 暴君の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
二十
間
(
けん
)
にも
餘
(
あま
)
る
巨大
(
きよだい
)
な
建物
(
たてもの
)
は、
見
(
み
)
るから
毒々
(
どく/\
)
しい
栗色
(
くりいろ
)
のペンキで
塗
(
ぬ
)
られ、
窓
(
まど
)
は岩
疊
(
たたみ
)
な
鐵格子
(
てつがうし
)
、
其
(
それ
)
でも
尚
(
ま
)
だ
氣
(
き
)
が
濟
(
す
)
まぬと
見
(
み
)
えて、
其
(
そ
)
の
内側
(
うちがは
)
には
細
(
ほそ
)
い、
此
(
これ
)
も
鐵製
(
てつせい
)
の
網
(
あみ
)
が
張詰
(
はりつ
)
めてある。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さあ
斯
(
か
)
うなると
今迄
(
いまゝで
)
張詰
(
はりつ
)
めて
居
(
を
)
つた
氣
(
き
)
も
幾分
(
いくぶん
)
か
緩
(
ゆる
)
んで
來
(
き
)
て、
疲勞
(
つかれ
)
も
飢
(
うえ
)
も
感
(
かん
)
じて
來
(
く
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
予をして
謬
(
あやま
)
たざらしめば、首尾好く
願
(
がん
)
の満ちたるより、二十日以来
張詰
(
はりつ
)
めし気の一時に
弛
(
ゆる
)
みたるにやあらん。
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
迚
(
とて
)
も
敵
(
てき
)
し
難
(
がた
)
しと、断念をするとともに、
張詰
(
はりつ
)
めた気も
弛
(
ゆる
)
み、心も
挫
(
くじ
)
けて、
一斉
(
いっとき
)
にがつくりと
疲労
(
つかれ
)
が出た。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
詰
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“張”で始まる語句
張
張合
張子
張遼
張飛
張番
張本
張作霖
張郃
張上