“せは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セハ
語句割合
83.8%
10.8%
急忙1.4%
世話1.4%
1.4%
繁忙1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうもくろんだので、私は、腰掛にずつと深く腰をかけ、さも計算にせはしいふりをし、顏を隱すやうな恰好かつかう石板せきばんを抱へ込んでゐた。
平次はせはしく袷を引つかけると、部屋の外へ飛出しました。左手には有明の行燈を提げて、曲者の通つたらしい道を、めるやうに進んで行きます。
宗助そうすけ微笑びせうしながら、急忙せはしいとほりを向側むかふがはわたつて、今度こんど時計屋とけいやみせのぞんだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あたらしく世帶しよたいつて、あたらしい仕事しごとはじめるひとに、ありちな急忙せはしなさと、自分達じぶんたちつゝ大都たいと空氣くうきの、日夜にちやはげしく震盪しんたうする刺戟しげきとにられて、何事なにごとをもじつかんがへるひまもなく
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わたし手足てあしはたらかぬときりて何分なにぶんのお世話せはをおたのまをさねばらぬあかつき月給げつきうゑんらう、れをおもふといまのうち覺悟かくごめて、すこしはたがひにらきことなりとも當分たうぶん夫婦ふうふわかれして
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼方此方に灯りが点いて、人々が行き来する影がせはし気に障子に映り出した。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
既にもう一生の行程つとめを終つた爺さん婆さんの群ばかりで無く、随分種々さま/″\繁忙せはしい職業に従ふ人々まで、其を聴かうとして熱心に集ふのを見ても
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)