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急
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せは
ふりがな文庫
“
急
(
せは
)” の例文
寝息が段々
急
(
せは
)
しくなつて行く様な気がする。一分、二分、三分、……佐久間の眼は依然として瞬きもせず半分開いて居る。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
平次は
急
(
せは
)
しく袷を引つかけると、部屋の外へ飛出しました。左手には有明の行燈を提げて、曲者の通つたらしい道を、
嘗
(
な
)
めるやうに進んで行きます。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
朝顔
(
あさがほ
)
の花が
日毎
(
ひごと
)
に小さくなり、
西日
(
にしび
)
が燃える
焔
(
ほのほ
)
のやうに
狭
(
せま
)
い
家中
(
いへぢゆう
)
へ
差込
(
さしこ
)
んで来る
時分
(
じぶん
)
になると鳴きしきる
蝉
(
せみ
)
の声が
一際
(
ひときは
)
耳立
(
みゝだ
)
つて
急
(
せは
)
しく
聞
(
きこ
)
える。八月もいつか
半
(
なかば
)
過ぎてしまつたのである。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
瓦斯
(
ガス
)
の火
急
(
せは
)
し
気
(
げ
)
に燃ゆる下に寄り
集
(
つど
)
ふたる配達夫の十四五名、若きあり、中年あり、
稍々
(
やゝ
)
老境に近づきたるあり、
剥
(
はげ
)
たる
飛白
(
かすり
)
に繩の様なる角帯せるもの何がし学校の記章打つたる帽子
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
東京より以西横浜、名古屋、大阪、神戸、それから紀州、ずつと飛んで熊本に亙つた犯跡の捜査に
急
(
せは
)
しかつた捜査官は、多少の病体をも斟酌することなしに取調を進めなければならなかつた。
逆徒
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
▼ もっと見る
急
(
せは
)
しく督促すれば出さぬこともないが、出て來た子供は中途半端から聞くのだから教師の言ふことが
薩張
(
さつぱり
)
解らない。面白くもない。教師の方でも授業が不統一になつて誠に困る。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「うむ、
玉水三郎
(
たまみづさぶらう
)
………。」
云
(
い
)
ひながら
急
(
せは
)
しなく
懐中
(
ふところ
)
から
女持
(
をんなもち
)
の
紙入
(
かみいれ
)
を
探
(
さぐ
)
り出して、小さな名刺を見せ、「ね、
玉水三郎
(
たまみづさぶらう
)
。昔の
吉
(
きち
)
さんぢやないぜ。ちやんともう
番附
(
ばんづけ
)
に出て
居
(
ゐ
)
るんだぜ。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
飛付くやうにお吉の繩尻を引つたくつて、
急
(
せは
)
しく解きにかゝると
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おのがじし、いと
急
(
せは
)
しげに
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
急
常用漢字
小3
部首:⼼
9画
“急”を含む語句
急遽
性急
急忙
急込
急須
危急
急激
大急
急足
急拵
早急
急流
急立
火急
急々
急歩
急使
急湍
急病
緩急
...