“よばなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨバナシ
語句割合
夜話50.0%
世話25.0%
夜咄12.5%
夜噺12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、何と、あかるい月夜よ。明神様もけなりがッつろと、二十三夜の月待の夜話よばなしに、森へ下弦の月がかかるのを見て饒舌しゃべった。不埒ふらちを働いてから十五年。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何時までも進まぬ。ぼうとした耳に、此世話よばなしが再また、まぎれ入って来たのであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
間もなく上の伏見屋の店座敷では、山家風な行燈あんどんを置いたところに主客のものが集まって、夜咄よばなしにくつろいだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
隣人同志でもあり、宿役人同志でもある二人の友だちは、しばらく街道から離れる思いで、尽きない夜咄よばなしに、とろろ汁に、夏の夜のふけやすいことも忘れていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もう食べもせず飲みもせず、夜噺よばなしの興があるだけだった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)