夜咄よばなし)” の例文
間もなく上の伏見屋の店座敷では、山家風な行燈あんどんを置いたところに主客のものが集まって、夜咄よばなしにくつろいだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
隣人同志でもあり、宿役人同志でもある二人の友だちは、しばらく街道から離れる思いで、尽きない夜咄よばなしに、とろろ汁に、夏の夜のふけやすいことも忘れていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)