“かんしゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
癇癪77.7%
疳癪13.3%
肝癪6.3%
官爵2.0%
癇癖0.4%
肝積0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
癇癪かんしゃくまぎれに地だんだふんで、最もひどい言葉を見つけては浴びせかけ、彼の顔を家畜場の種々な動物の顔にたとえた。
彼女は癇癪かんしゃくを起こして、彼女のいわゆる「この気違いじじい」に一言の断わりもせずに、二度と姿を見せなかった。
そこに疳癪かんしゃく拘泥こうでいしていそうだが、これがために獰猛の度はかえって減ずると云っても好いような特徴であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
疳癪かんしゃくまぎれに頭顱あたまを振たくったとみえて、綺麗きれいに結った島田髷の根が、がっくりとなっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
時によると肝癪かんしゃくの電流を何かの機会に応じてほからさなければ苦しくって居堪いたたまれなくなった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
果ては肝癪かんしゃくを起して、井の底を引掻き廻すと、折角の清水を濁らすばかりで、肝腎かんじんの柄杓は一向上らぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
義はあっても、官爵かんしゃくはない。勇はあっても、官旗を持たない。そのために玄徳の軍は、どこまでも、私兵としか扱われなかった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「儀礼はやめ給え。君と予とは、幼年からの友、官爵かんしゃくの高下をもって相見るなど、水くさいじゃないか」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまだお年若で、今年二十四五という癇癖かんしゃくざかりでございます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
謙介は成長してから父に似た異相の男になったが、後日安東益斎と名のって、東金、千葉の二箇所で医業をして、かたわら漢学を教えているうちに、持ち前の肝積かんしゃくのために、千葉で自殺した。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)