“どくしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独身46.2%
獨身23.1%
毒唇7.7%
毒心7.7%
独慎7.7%
読唇7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生せんせいは、まだ独身どくしんでいられました。アパートのせまいへやにんでいられて、三にんがいくとよろこんで、おちゃれたり、お菓子かししたりして、もてなしてくださいました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
はらんと思ひ日夜工夫くふうなし居たりしが茲に甚兵衞は先頃より日雇ひようなどにやとはれし南茅場みなみかやば町の木村道庵きむらだうあんと云醫師あり獨身どくしんなれども大の吝嗇りんしよく者ゆゑ小金を持て居るよしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
検事は、いつもの帆村の毒唇どくしんを真似て、こう説明したものだから、帆村は苦笑いをするばかりだった。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「うーむ……」と百助、歯を食いしばって無念がったが、それは彼の毒心どくしんに、グサと入った匕首あいくちの言葉である。こめかみから額に、蚯蚓みみずのような青筋をみなぎらし
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして、数年、彼の独慎どくしんと、瞑想めいそうがつづいた。徐々に、彼は死期のちかづきを、悟っていた。ところが、その頃
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまりそれに依って、九十郎は自分が出した声を判別する訳だが、勿論相手の言葉は、読唇どくしん法や胸震読法などで、読み取る事が出来るだろう。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)