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語
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かた
ふりがな文庫
“
語
(
かた
)” の例文
能く一行を
輔助
(
ほじよ
)
せしことを
謝
(
しや
)
し、年々新発見にかかる
文珠菩薩
(
もんじゆぼさつ
)
の祭日には相会して
旧
(
きう
)
を
語
(
かた
)
らんことを
約
(
やく
)
し、
袂
(
たもと
)
を
分
(
わか
)
つこととはなりぬ。
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
南洲等
力
(
つと
)
めて之を拒ぎ、事終に
熄
(
や
)
む。南洲人に
語
(
かた
)
つて曰ふ、七卿中他日
關白
(
くわんぱく
)
に任ぜらるゝ者は、必三條公ならんと、果して然りき。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
その
晩
(
ばん
)
、
太郎
(
たろう
)
は
母親
(
ははおや
)
に
向
(
む
)
かって、
二日
(
ふつか
)
も
同
(
おな
)
じ
時刻
(
じこく
)
に、
金
(
きん
)
の
輪
(
わ
)
をまわして
走
(
はし
)
っている
少年
(
しょうねん
)
のことを
語
(
かた
)
りました。
母親
(
ははおや
)
は
信
(
しん
)
じませんでした。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
剰
(
あまつ
)
さえT市の鍵が吾輩のところにあるのを知ると、仮面の悪人どもを
語
(
かた
)
らいあらゆる悪辣なる手段を弄してその奪還を図ったのだ。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大地震
(
だいぢしん
)
のときは
大地
(
だいち
)
が
裂
(
さ
)
けてはつぼみ、
開
(
ひら
)
いては
閉
(
と
)
ぢるものだとは、
昔
(
むかし
)
から
語
(
かた
)
り
傳
(
つた
)
へられて
最
(
もつと
)
も
恐怖
(
きようふ
)
されてゐる
一
(
ひと
)
つの
假想現象
(
かそうげんしよう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
かれこれと
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
っている
中
(
うち
)
にも、お
互
(
たがい
)
の
心
(
こころ
)
は
次第
(
しだい
)
次第
(
しだい
)
に
融
(
と
)
け
合
(
あ
)
って、さながらあの
思出
(
おもいで
)
多
(
おお
)
き
三浦
(
みうら
)
の
館
(
やかた
)
で、
主人
(
あるじ
)
と
呼
(
よ
)
び、
妻
(
つま
)
と
呼
(
よ
)
ばれて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
いかに
頑愚
(
ぐわんぐ
)
の手にありしとはいひながら、
稀世
(
きせい
)
の宝玉
鄙人
(
ひじん
)
の
一槌
(
いつつゐ
)
をうけて
亡
(
ほろ
)
びたるは、玉も人も
倶
(
とも
)
に不幸といふべしと
語
(
かた
)
られき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
周旋
(
しうせん
)
すべし依て千兩は千石の
御墨附
(
おすみつき
)
と御引替に
下
(
くだ
)
し
置
(
おか
)
るべしと
語
(
かた
)
らうに兩人とも昨日の
動靜
(
やうす
)
に
安堵
(
あんど
)
しければこの事を所々へ取持たれば其を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しかも
其
(
その
)
苛責
(
かしやく
)
を
分
(
わか
)
つて、
共
(
とも
)
に
苦
(
くる
)
しんで
呉
(
く
)
れるものは
世界中
(
せかいぢゆう
)
に
一人
(
ひとり
)
もなかつた。
御米
(
およね
)
は
夫
(
をつと
)
にさへ
此
(
この
)
苦
(
くる
)
しみを
語
(
かた
)
らなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
噂
(
うは
)
さが
先
(
さ
)
きか、
或
(
あるひ
)
は
事實
(
じじつ
)
が
先
(
さ
)
きか——それはとにかく
魔
(
ま
)
がさしたのだと
彼女
(
かのぢよ
)
はあとで
恥
(
は
)
ぢつゝ
語
(
かた
)
つた——
間
(
ま
)
もなく
彼女
(
かのぢよ
)
が
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
と
共
(
とも
)
に
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
一
度
(
ど
)
でもしめやかに
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
うた
兩性
(
りやうせい
)
が
邂逅
(
であ
)
へば
彼等
(
かれら
)
は一
切
(
さい
)
を
忘
(
わす
)
れて、それでも
有繋
(
さすが
)
に
人目
(
ひとめ
)
をのみは
厭
(
いと
)
うて
小徑
(
こみち
)
から一
歩
(
ぽ
)
木
(
き
)
の
間
(
あひだ
)
に
身
(
み
)
を
避
(
さ
)
ける。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
いや私が
書生仲間
(
しょせいなかま
)
には
随分
(
ずいぶん
)
かようなる事に
常々
(
つねづね
)
注意
(
ちゅうい
)
し、当時の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り出し、互に
語
(
かた
)
り合いたることあり、なお
洩
(
も
)
れたる
事柄
(
ことがら
)
も多かるべし
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
米子の滝の
勝
(
しょう
)
を
語
(
かた
)
りて、ここへ来し
途
(
みち
)
なる須坂より遠からずと
教
(
おし
)
えらる。滝の話は、かねても聞きしことなれど、往て
観
(
み
)
んとおもう心切なり。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
と
仔細
(
しさい
)
は
語
(
かた
)
らず
唯
(
たゞ
)
思入
(
おもひい
)
つて
然
(
さ
)
う
言
(
い
)
ふたが、
実
(
じつ
)
は
以前
(
いぜん
)
から
様子
(
やうす
)
でも
知
(
し
)
れる、
金釵玉簪
(
きんさぎよくさん
)
をかざし、
蝶衣
(
てふい
)
を
纒
(
まと
)
ふて、
珠履
(
しゆり
)
を
穿
(
うが
)
たば
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ああありがたい。いっそもっとおそばによって、よくお顔を拝んどきゃよかったよ。ねえ、お爺さん、この話は孫子の代まで
語
(
かた
)
り
草
(
ぐさ
)
だねえ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
此後
(
こののち
)
、
杉村氏
(
すぎむらし
)
は、
東京朝日
(
とうきやうあさひ
)
の
世界
(
せかい
)
一
周
(
しう
)
會員
(
くわいゐん
)
と
共
(
とも
)
に、
米國
(
べいこく
)
に
渡
(
わた
)
り、ボストンにて
圖
(
はか
)
らずモールス
氏
(
し
)
に
面會
(
めんくわい
)
し、
余等
(
よら
)
と
共
(
とも
)
に
大森貝塚發掘
(
おほもりかひづかはつくつ
)
の
事
(
こと
)
を
語
(
かた
)
り
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
ローマ
時代
(
じだい
)
の
文化
(
ぶんか
)
を
語
(
かた
)
る
古美術品
(
こびじゆつひん
)
はもとより
支那
(
しな
)
、
日本
(
につぽん
)
のような
東洋
(
とうよう
)
のものを
多數
(
たすう
)
、しかも
優
(
すぐ
)
れたものを
集
(
あつ
)
めてあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
畫
(
ゑ
)
を
好
(
す
)
かぬ
小供
(
こども
)
は
先
(
ま
)
づ
少
(
すく
)
ないとして
其中
(
そのうち
)
にも
自分
(
じぶん
)
は
小供
(
こども
)
の
時
(
とき
)
、
何
(
なに
)
よりも
畫
(
ゑ
)
が
好
(
す
)
きであつた。(と
岡本某
(
をかもとぼう
)
が
語
(
かた
)
りだした)。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
滝田
君
(
くん
)
についてはこの
外
(
ほか
)
に
語
(
かた
)
りたいこともない
訳
(
わけ
)
ではない。しかし
匆卒
(
そうそつ
)
の
間
(
あいだ
)
にも
語
(
かた
)
ることの出来るのはこれだけである。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
また
之
(
これ
)
から
日本
(
につぽん
)
まで
夫人等
(
ふじんら
)
と
航海
(
かうかい
)
を
共
(
とも
)
にするやうになつた
不思議
(
ふしぎ
)
の
縁
(
ゆかり
)
を
言葉
(
ことば
)
短
(
みじか
)
に
語
(
かた
)
ると、
夫人
(
ふじん
)
は『おや。』と
言
(
い
)
つたまゝいと
懷
(
なつ
)
かし
氣
(
げ
)
に
進
(
すゝ
)
み
寄
(
よ
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
景公
(
けいこう
)
、
穰苴
(
じやうしよ
)
を
召
(
め
)
して
與
(
とも
)
に
兵事
(
へいじ
)
を
語
(
かた
)
り、
大
(
おほい
)
に
之
(
これ
)
を
説
(
よろこ
)
び、
以
(
もつ
)
て
將軍
(
しやうぐん
)
と
爲
(
な
)
し、
兵
(
へい
)
を
將
(
ひき
)
ゐて
燕
(
えん
)
・
晉
(
しん
)
の
師
(
し
)
を
扞
(
ふせ
)
がしむ。
穰苴
(
じやうしよ
)
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
おもへば
四年
(
よとせ
)
の昔なりけり、
南翠氏
(
なんすゐし
)
と
共
(
とも
)
に
学海先生
(
がくかいせんせい
)
の
此
(
こ
)
の
別荘
(
べつさう
)
をおとづれ、朝より
夕
(
ゆふ
)
まで
何
(
なに
)
くれと
語
(
かた
)
らひたる
事
(
こと
)
ありけり、
其時
(
そのとき
)
先生
(
せんせい
)
左
(
さ
)
の
詩
(
し
)
を
示
(
しめ
)
さる。
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
『
何
(
なん
)
と
面白
(
おもしろ
)
い
人間
(
にんげん
)
だらう。』と、
院長
(
ゐんちやう
)
は
自分
(
じぶん
)
の
室
(
へや
)
の
方
(
はう
)
へ
歸
(
かへ
)
りながら
思
(
おも
)
ふた。『
此
(
こゝ
)
へ
來
(
き
)
てから
何年振
(
なんねんぶり
)
かで、
恁云
(
かうい
)
ふ
共
(
とも
)
に
語
(
かた
)
られる
人間
(
にんげん
)
に
初
(
はじ
)
めて
出會
(
でつくわ
)
した。 ...
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「それがしをお信じあって、秘事をもお
語
(
かた
)
らい下さる以上、それがしとても誓って秘密を守りましょう。何なりと、
御隔意
(
ごかくい
)
なく、おはなし願いたい」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
匡衡
(
まさひら
)
は
漢文
(
かんぶん
)
や、
詩
(
し
)
の
方
(
ほう
)
は
至極
(
しごく
)
の
名人
(
めいじん
)
であつたが、その
上
(
うへ
)
に
歌
(
うた
)
もこの
通
(
とほ
)
り、うまく
讀
(
よ
)
んだと
語
(
かた
)
り
傳
(
つた
)
へたそうです。
今昔物語:21 大江匡衡が歌をよむ話
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
また同じ語部の
語
(
かた
)
り
言
(
ごと
)
の中に、
久延毘古
(
くえびこ
)
が少彦名命の事を知っているとの事を、述べたという
多邇具久
(
たにぐく
)
も、従来谷蟆すなわち蟾蜍と解せられているが
くぐつ名義考:古代社会組織の研究
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
その後カションはいかなる
病気
(
びょうき
)
に
罹
(
かか
)
りけん、
盲目
(
もうもく
)
となりたりしを見てこれ等の内情を知れる人々は、
因果
(
いんが
)
覿面
(
てきめん
)
、
好
(
よ
)
き
気味
(
きみ
)
なりと
竊
(
ひそか
)
に
語
(
かた
)
り合いしという。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
開
(
ひら
)
けたる所は
月光
(
げつくわう
)
水
(
みづ
)
の如く流れ、
樹下
(
じゆか
)
は
月光
(
げつくわう
)
青
(
あを
)
き雨の如くに漏りぬ。
歩
(
ほ
)
を
返
(
か
)
へして、木蔭を
過
(
す
)
ぐるに、
灯火
(
ともしび
)
のかげ
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
を
漏
(
も
)
れて、人の
夜涼
(
やれう
)
に
語
(
かた
)
るあり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
只
(
たゞ
)
この
子
(
こ
)
の
成長
(
おほきう
)
ならん
事
(
こと
)
をのみ
語
(
かた
)
りて、
例
(
れい
)
の
洋服
(
ようふく
)
すがた
美事
(
みごと
)
ならぬ
勤
(
つと
)
めに、
手辨當
(
てべんたう
)
さげて
昨日
(
きのふ
)
も
今日
(
けふ
)
も
出
(
いで
)
ぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
主人は花前が
近来
(
きんらい
)
の
変化
(
へんか
)
のありのままを
語
(
かた
)
ったのち、
今後
(
こんご
)
あるいは
意外
(
いがい
)
の
回復
(
かいふく
)
をみるかもしれぬと注意した。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そしてそれからは
鬼
(
おに
)
が出て人をさらう
心配
(
しんぱい
)
がなくなりましたから、
京都
(
きょうと
)
の人たちはたいそうよろこんで、いつまでも
頼光
(
らいこう
)
や四
天王
(
てんのう
)
たちの
手柄
(
てがら
)
を
語
(
かた
)
り
伝
(
つた
)
えました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そこでは、あらゆることが
可能
(
かのう
)
である。人は
一瞬
(
いっしゅん
)
にして
氷雲
(
ひょううん
)
の上に
飛躍
(
ひやく
)
し
大循環
(
だいじゅんかん
)
の風を
従
(
したが
)
えて北に
旅
(
たび
)
することもあれば、赤い
花杯
(
はなさかずき
)
の下を行く
蟻
(
あり
)
と
語
(
かた
)
ることもできる。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そうでなかったら、
音楽
(
おんがく
)
というのは
何
(
なん
)
だ? 神様に対する
不信
(
ふしん
)
だ、神様をけがすことだ、
正直
(
しょうじき
)
な
真実
(
しんじつ
)
なことを
語
(
かた
)
るために、われわれに美しい歌を下さった神様をね。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それで
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
も、このたゞ
敍景
(
じよけい
)
の
歌
(
うた
)
に
過
(
す
)
ぎない、
二種
(
にしゆ
)
の
歌
(
うた
)
に
對
(
たい
)
し、かういふ
傳
(
つた
)
へを
語
(
かた
)
つてゐました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「わしの家には、むかしから
語
(
かた
)
りつたえられている古い話がある。その話で、これからさき、エステルイエートランドにどんな事がおこるか、ちゃんとわかるのさ。」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
その
點
(
てん
)
でとりわけ
物事
(
ものごと
)
に
縁起
(
えんぎ
)
を
擔
(
かつ
)
ぐ
支那人
(
しなじん
)
が
如何
(
いか
)
に
苦心
(
くしん
)
焦慮
(
せうりよ
)
するかはいろいろ
語
(
かた
)
られてゐることだが、
全
(
まつた
)
く
外
(
ほか
)
のことでは
如何
(
いか
)
なる
擔
(
かつ
)
ぎ
屋
(
や
)
でもない
僕
(
ぼく
)
が
麻雀
(
マージヤン
)
の
日
(
ひ
)
となると
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
財政の内容を持ち出して、母親がくどくどとなお
語
(
かた
)
った。清三は母親に同情せざるを得なかった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
丈夫
(
ますらを
)
は
名
(
な
)
をし
立
(
た
)
つべし
後
(
のち
)
の
代
(
よ
)
に
聞
(
き
)
き
継
(
つ
)
ぐ
人
(
ひと
)
も
語
(
かた
)
り
継
(
つ
)
ぐがね 〔巻十九・四一六五〕 大伴家持
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
機
(
おり
)
にかないて
語
(
かた
)
る
言
(
ことば
)
は
銀
(
ぎん
)
の
彫刻物
(
ほりもの
)
に
金
(
きん
)
の
林檎
(
りんご
)
を
嵌
(
は
)
めたるが
如
(
ごと
)
し、という聖書の
箴言
(
しんげん
)
を思い出し、こんな優しいお母さまを持っている自分の幸福を、つくづく神さまに感謝した。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
領主
物悲
(
ものがな
)
しげなる
靜
(
しづ
)
けさをば
此
(
この
)
朝景色
(
あさげしき
)
が
齎
(
もたら
)
する。
日
(
ひ
)
も
悲
(
かな
)
しみてか、
面
(
おもて
)
を
見
(
み
)
せぬわ。いざ、
共
(
とも
)
に
彼方
(
かなた
)
へ
往
(
い
)
て、
盡
(
つ
)
きぬ
愁歎
(
なげき
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
はん。
赦
(
ゆる
)
すべき
者
(
もの
)
もあれば、
罰
(
ばっ
)
すべき
者
(
もの
)
もある。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
頭の
所爲
(
せい
)
か
天氣
(
てんき
)
の
加減
(
かげん
)
か、何時もは
随分
(
ずゐぶん
)
よく
語
(
かた
)
る二人も、
今日
(
けふ
)
は些ツとも
話
(
はなし
)
が
跳
(
はづ
)
まぬ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
道子
(
みちこ
)
は
母
(
はゝ
)
のみならず
父
(
ちゝ
)
の
墓
(
はか
)
も——
戦災
(
せんさい
)
で
生死不明
(
せいしふめい
)
になつた
為
(
た
)
め、
今
(
いま
)
だに
立
(
た
)
てずにある
事
(
こと
)
を
語
(
かた
)
り、
母
(
はゝ
)
の
戒名
(
かいみやう
)
と
共
(
とも
)
に
並
(
なら
)
べて
石
(
いし
)
に
掘
(
ほ
)
つて
貰
(
もら
)
ふやうに
頼
(
たの
)
み、
百円札
(
ひやくゑんさつ
)
二三
枚
(
まい
)
を
紙
(
かみ
)
に
包
(
つゝ
)
んで
出
(
だ
)
した。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
之
(
これ
)
にはクック
社
(
しや
)
の
桑港支社長
(
さうかうししやちやう
)
ストークス
君
(
くん
)
やら、
朝日新聞社
(
あさひしんぶんしや
)
桑港特派員
(
さうかうとくはゐん
)
清瀬規矩雄君
(
きよせきくをくん
)
などが
便乗
(
びんじよう
)
して
来
(
き
)
たので、
陸上
(
りくじやう
)
の
模様
(
もやう
)
明日
(
あす
)
の
見物
(
けんぶつ
)
の
次第
(
しだい
)
などを
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
つて、
大方
(
だいぶ
)
賑
(
にぎ
)
やかになつて
来
(
き
)
た。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
斯
(
か
)
くて
支那
(
しな
)
には
昔
(
むかし
)
から
化物思想
(
ばけものしさう
)
が
非常
(
ひぜう
)
に
發達
(
はつたつ
)
し
中
(
なか
)
には
極
(
きは
)
めて
雄大
(
ゆうだい
)
なものがある。
尤
(
もつと
)
も
儒教
(
じゆけう
)
の
方
(
はう
)
では
孔子
(
こうし
)
も
怪力亂神
(
くわいりきらんしん
)
を
語
(
かた
)
らず、
鬼神妖怪
(
きじんえうくわい
)
を
説
(
と
)
かないが
道教
(
だうけう
)
の
方
(
はう
)
では
盛
(
さかん
)
に
之
(
これ
)
を
唱道
(
しやうだう
)
するのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
芳町
(
よしちょう
)
と
蔵前
(
くらまえ
)
に
別
(
わか
)
れ
別
(
わか
)
れに
住
(
す
)
むようになったばかりに、いつか
会
(
あ
)
って
語
(
かた
)
る
日
(
ひ
)
もなく二
年
(
ねん
)
は三
年
(
ねん
)
三
年
(
ねん
)
は五
年
(
ねん
)
と、
速
(
はや
)
くも
月日
(
つきひ
)
は
流
(
なが
)
れ
流
(
なが
)
れて、
辻番付
(
つじばんづけ
)
の
組合
(
くみあわ
)
せに、
振袖姿
(
ふりそですがた
)
の
生々
(
いきいき
)
しさは
見
(
み
)
るにしても
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
作者
(
さくしや
)
は
何
(
なん
)
が
故
(
ゆえ
)
にラスコーリニコフが
氣鬱病
(
きうつびやう
)
に
罹
(
かゝ
)
りたるやを
語
(
かた
)
らず
開卷
(
かいかん
)
第一に
其
(
その
)
下宿住居
(
げしゆくじゆうきよ
)
を
點出
(
てんしつ
)
せり、これらをも
原因
(
げんいん
)
ある
病氣
(
びやうき
)
と
言
(
いひ
)
て
斥
(
しりぞ
)
けたらんには、この
書
(
しよ
)
の
妙所
(
みやうしよ
)
は
終
(
つい
)
にいづれにか
存
(
そん
)
せんや。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
……
彼
(
か
)
の
幽暗
(
ほのくら
)
き
路次
(
ろじ
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
の
色
(
いろ
)
は、
今
(
いま
)
も
其処
(
そこ
)
を
通
(
とほ
)
る
毎
(
ごと
)
に、
我等
(
われら
)
が
最初
(
さいしよ
)
の
握手
(
あくしゆ
)
の、
如何
(
いか
)
に
幸福
(
かうふく
)
なりしかを
語
(
かた
)
り
申候
(
まをしそろ
)
。
貴女
(
きぢよ
)
は
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
はざるべし、
其時
(
そのとき
)
の
我等
(
われら
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
照
(
てら
)
せる
唯
(
たゞ
)
一つの
軒燈
(
けんとう
)
の
光
(
ひかり
)
を……
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
おそらく江戸五郎一座の
浄瑠璃
(
じょうるり
)
語
(
かた
)
りか、下座でも勤めている芸人だろう。
右門捕物帖:23 幽霊水
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
私
(
わたし
)
は
日本
(
にほん
)
の
今日
(
こんにち
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
は
金解禁
(
きんかいきん
)
が
出來
(
でき
)
たからと
云
(
い
)
つて、
掌
(
たなごゝろ
)
を
返
(
かへ
)
す
如
(
ごと
)
く
景氣
(
けいき
)
が
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
やうとは
考
(
かんが
)
へぬ。
併
(
しかし
)
ながら
今
(
いま
)
言
(
い
)
ふ
説
(
せつ
)
は
私
(
わたし
)
が
茲
(
こゝ
)
に
説明
(
せつめい
)
して
居
(
ゐ
)
る
半面
(
はんめん
)
の
事實
(
じじつ
)
を
語
(
かた
)
るものと
見
(
み
)
て
宜
(
よ
)
からうと
思
(
おも
)
ふのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
嘘つきのたくみの友とさ夜ふけに
語
(
かた
)
りあひけりうそとしりつつ
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
“語”の解説
語(ご)、単語(たんご)とは、一つ以上の形態素から構成される、言語の構成単位の一つである。語が集まることで句、節、文が作られる。語の先頭を語頭(ごとう)、末尾を語末(ごまつ)、その中間を語中(ごちゅう)という。
(出典:Wikipedia)
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“語”を含む語句
私語
物語
言語
囈語
耳語
語調
語彙
譫語
独語
標語
当麻語部
昔語
細語
一語
語部
獨語
語合
歓語
世語
密語
...