老婦おうな)” の例文
「げに月日経つことの早さよ、源叔父。ゆり殿が赤児きて磯辺に立てるをしは、われには昨日きのうのようなる心地す」老婦おうなは嘆息つきて
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
俳優やくしゃのうちに久米五郎くめごろうとてまれなる美男まじれりちょう噂島の娘らが間に高しとききぬ、いかにと若者姉妹はらからに向かっていえば二人は顔赤らめ、老婦おうなは大声に笑いぬ。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いなさまでならず、ただ去年のものにはすこしくまされりとうち消すようにいうは老婦おうななり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)