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老婦
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としより
ふりがな文庫
“
老婦
(
としより
)” の例文
四時ごろに、
老婦
(
としより
)
は娘の意気な
櫛
(
くし
)
などを挿し込んで、箪笥にきちんと錠を
卸
(
おろ
)
して、また病院の方へ出かけて行った。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
林の隠居は、こんな事をしたことの無い、
温柔
(
おとな
)
しい
老婦
(
としより
)
で、多勢の前へ出ると最早下を向いて了った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ええ、おのれは
他
(
ひと
)
をこの
崖
(
がけ
)
から突落す気だな。この
老婦
(
としより
)
を
騙討
(
だましうち
)
に為るのだな」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
時とすると
子息
(
むすこ
)
夫婦に対する、病的な嫉妬から起るこの
老婦
(
としより
)
の兇暴な
挙動
(
ふるまい
)
をも
宥
(
なだ
)
めてやらなければならなかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
染めずにいるお倉の髪は最早
老婦
(
としより
)
のように白い。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
暑い病室へ入って行くと、患者の
呻吟声
(
うめきごえ
)
がまた耳についた。お庄は
老婦
(
としより
)
に替って、患者の傍の椅子に腰かけた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
老婦
(
としより
)
は傍からもどかしがって、看護婦に尋ねてみたが、看護婦やお庄は笑っていて取り合わなかった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“老婦”の意味
《名詞》
老 婦(ろうふ)
老いた女性。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“老婦”で始まる語句
老婦人