ねか)” の例文
雪 兄さんつ! (駆け寄つて行きさうにするが幼児に気附いて、墓地の草の上にそれをソツとねかせて置いてから、留吉の方へ走つて、いきなり兄の手に武者ぶりつく)
地熱 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
たづさへ次の間へ至りて見れば彼若者は居ず大膳不審ふしんに思ひさるにてもたしか此處ここねかせしに何方いづかたへもゆく氣遣きづかひなしと此所彼所とさがして奧座敷へ至れば此はそも如何いかに若者は二でふだいの上に威儀ゐぎ堂々だう/\おそなくひかへたれば兩人はきも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)