“伏臥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつぶし40.0%
うっぷ20.0%
うつぶ20.0%
うつぷ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも変さな、何でも伏臥うつぶしになって居るらしいのだがな、眼にさえぎるものと云っては、唯掌大しょうだいの地面ばかり。
変り者の絹坊は座席を滑り落ちて、靴の載るところにあいかわらず石亀のように小さくなって伏臥うっぷしていた。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
顏を伏臥うつぶす位にして、呼吸いきを殺して笑つて居ると、お芳は火を移して了つて、炭をついで、雜巾で火鉢の縁を拭いている樣だつたが、軈て鐵瓶の蓋を取つて見る樣な音がする、茶器に觸る音がする。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は、顔を伏臥うつぷす位にして、呼吸いきを殺して笑つて居ると、お芳は火を移して了つて、炭をついで、雑巾で火鉢の縁を拭いてる様だつたが、やがて鉄瓶の蓋を取つて見る様な音がする。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)