伏臥うつぶ)” の例文
顏を伏臥うつぶす位にして、呼吸いきを殺して笑つて居ると、お芳は火を移して了つて、炭をついで、雜巾で火鉢の縁を拭いている樣だつたが、軈て鐵瓶の蓋を取つて見る樣な音がする、茶器に觸る音がする。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)