伏臥うつぶし)” の例文
どうも変さな、何でも伏臥うつぶしになって居るらしいのだがな、眼にさえぎるものと云っては、唯掌大しょうだいの地面ばかり。
抜足をして障子の間隙ひずみから内をのぞいてはッと顔※お勢が伏臥うつぶしになッて泣……い……て……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
し一つ頭を捻向ねじむけて四下そこら光景ようすを視てやろう。それには丁度先刻さっきしがた眼を覚して例の小草おぐささかしま這降はいおりる蟻を視た時、起揚おきあがろうとして仰向あおむけけて、伏臥うつぶしにはならなかったから、勝手がい。