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起揚
ふりがな文庫
“起揚”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
おきあが
66.7%
たちあが
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おきあが
(逆引き)
ト口へ出して考えて、フト
両足
(
りょうそく
)
を
蹈延
(
ふみの
)
ばして
莞然
(
にっこり
)
笑い、
狼狽
(
あわ
)
てて
起揚
(
おきあが
)
ッて
枕頭
(
まくらもと
)
の
洋燈
(
ランプ
)
を吹消してしまい、枕に就いて二三度
臥反
(
ねかえ
)
りを打ッたかと思うと間も無くスヤスヤと寐入ッた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
好
(
よ
)
し一つ頭を
捻向
(
ねじむ
)
けて
四下
(
そこら
)
の
光景
(
ようす
)
を視てやろう。それには丁度
先刻
(
さっき
)
しがた眼を覚して例の
小草
(
おぐさ
)
を
倒
(
さかしま
)
に
這降
(
はいおり
)
る蟻を視た時、
起揚
(
おきあが
)
ろうとして
仰向
(
あおむけ
)
に
倒
(
こ
)
けて、
伏臥
(
うつぶし
)
にはならなかったから、勝手が
好
(
い
)
い。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
起揚(おきあが)の例文をもっと
(2作品)
見る
たちあが
(逆引き)
硝子張
(
ガラスばり
)
の障子を漏れる
火影
(
ほかげ
)
を受けているところは、
家内
(
やうち
)
を
覘
(
うかが
)
う曲者かと怪まれる……ザワザワと庭の
樹立
(
こだち
)
を
揉
(
も
)
む夜風の余りに顔を吹かれて、文三は
慄然
(
ぶるぶる
)
と身震をして
起揚
(
たちあが
)
り
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
腰の
蝶番
(
ちょうつがい
)
は満足でも、胸の蝶番が「言ッてしまおうか」「言難いナ」と離れ離れに成ッているから、急には
起揚
(
たちあが
)
られぬ……俄に
蹶然
(
むっく
)
と起揚ッて
梯子段
(
はしごだん
)
の
下口
(
おりぐち
)
まで参ッたが、不図立止まり
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
起揚(たちあが)の例文をもっと
(1作品)
見る
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
揚
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“起”で始まる語句
起
起臥
起居
起上
起伏
起直
起重機
起請
起因
起出
“起揚”のふりがなが多い著者
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
二葉亭四迷