“おきあが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
起上94.9%
起揚5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほん商賣人しようばいにんとてくらしいもの次第しだいにおもふことおほくなれば、いよ/\かねて奧方おくがた縮緬ちりめん抱卷かいまきうちはふりて郡内ぐんない蒲團ふとんうへ起上おきあがたまひぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
怒鳴どなつて、かさはらつて、むつくりと半身はんしん起上おきあがつて、かしてると、なにらぬ。くせ四邊あたりにかくれるほどな、びたくさかげもない。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ト口へ出して考えて、フト両足りょうそく蹈延ふみのばして莞然にっこり笑い、狼狽あわてて起揚おきあがッて枕頭まくらもと洋燈ランプを吹消してしまい、枕に就いて二三度臥反ねかえりを打ッたかと思うと間も無くスヤスヤと寐入ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
し一つ頭を捻向ねじむけて四下そこら光景ようすを視てやろう。それには丁度先刻さっきしがた眼を覚して例の小草おぐささかしま這降はいおりる蟻を視た時、起揚おきあがろうとして仰向あおむけけて、伏臥うつぶしにはならなかったから、勝手がい。