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臥転
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ねころ
ふりがな文庫
“
臥転
(
ねころ
)” の例文
旧字:
臥轉
原田の買って来た
甘辛煎餅
(
あまからせんべい
)
をばり/\やりながら、運動場の芝生に
臥転
(
ねころ
)
んで、杉が真面目にこんな事を云い出した。
The Affair of Two Watches
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
亀屋という宿屋の、海の見える二階で、
臥転
(
ねころ
)
んで始めて海を見た。いつになく、其の日は曇っているのだそうな。
舞子より須磨へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どこで飲んだかだいぶ酔っていましたが、私が奥の部屋に
臥転
(
ねころ
)
んでいると、そこへずかずか入って来まして、どっかり大あぐらをかきました。お幸は私の
傍
(
そば
)
に坐っていたのでございます。
女難
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
唯下宿に
臥転
(
ねころ
)
んでグズリグズリとして文士に為りそうになっていたのだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
敵
(
てき
)
と
相対
(
あいたい
)
しているという
気
(
き
)
がしない。
散歩
(
さんぽ
)
にきて
臥転
(
ねころ
)
んで、
話
(
はな
)
しているような
気
(
き
)
がする。」
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
その関係は私自身の影に
於
(
お
)
いても同じであった。じっと
彳
(
たたず
)
んで自分の影を長く長く
視詰
(
みつ
)
めていると、影の方でも地べたに
臥転
(
ねころ
)
んでじっと私を見上げている。私の外に動くものはこの影ばかりである。
母を恋うる記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
臥
漢検準1級
部首:⾂
8画
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
“臥”で始まる語句
臥
臥床
臥所
臥薪嘗胆
臥龍
臥戸
臥牛
臥龍梅
臥榻
臥房