“揚幕”の読み方と例文
読み方割合
あげまく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は近づいて死骸を起して、思はず息を呑みました、顏が揚幕あげまくの方へ向いて居るので斯うするより外に傷口を見る方法は無かつたのです。
揚幕あげまくへまわってみているといきなり入って来て、何だ、要ちゃん、何をみているんだ? ——というから、おやじが是非みて置けといったからみているんだ。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
勝手の障子をサラリとあけると、顎十郎、揚幕あげまくからでも出てくるような、気どったようすで現れてきて
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)