“ろうじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
籠城75.3%
楼上16.4%
老嬢4.1%
隴上1.4%
壠上1.4%
牢城1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ、やせた清兵衛がやせた朝月をひいてあらわれると、毛利輝元もうりてるもとは、籠城ろうじょうの苦しさを思いやって、さすがに目になみだを見せ
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
この調子で身体がうまく動くようになったら、彼は何にいても、この天井の硝子ガラス板をうち破り、そのあなから、楼上ろうじょうへ出てみたいと思った。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この最後の家の前を通り過ぎながら、そこに毎夏のようにいつも同じ二人の老嬢ろうじょうが住まっているのを何んとなく気づかわしげに見やっては
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
かくてこの天よりくだれる鬼神の陣かとも疑われるこの妖装軍ようそうぐんは、深更に陣地を発して、隴上ろうじょうへ向って行った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ことしは隴上ろうじょうのほうが早くれているようです。それに隴上のほうが麦の質も上等です」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
松陰の幼き、書をはさんで壠上ろうじょうに読み、義解せざるあれば、直ちに間の父もしくは叔父にいてただせりという。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
流刑先は、滄州そうしゅう(河北省)の牢城ろうじょうだった。——牢城とはつまり諸州から集まる罪囚の大苦役場くえきばの名。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)