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ろうしやう
人々
坡の
半にいたりし時、
茅屋の
楼上に四五人の
美婦あらはれ、おの/\
檻によりて、
遙にこの人々を
指もあり、あるひは
笑ひ、あるひは名をよび、あるひは手をうちたゝき
人々
坡の
半にいたりし時、
茅屋の
楼上に四五人の
美婦あらはれ、おの/\
檻によりて、
遙にこの人々を
指もあり、あるひは
笑ひ、あるひは名をよび、あるひは手をうちたゝき
●さて一人の
哥妓梯上にいでゝしきりに
岩居を
呼ぶ、よばれて
楼にのぼれり。
余は京水とゝもに此
湯に
浴す、
楼上には
早く
三弦をひゞかせり。
浴しをはりて楼にのぼれば、
既に
杯盤狼藉たり。
●さて一人の
哥妓梯上にいでゝしきりに
岩居を
呼ぶ、よばれて
楼にのぼれり。
余は京水とゝもに此
湯に
浴す、
楼上には
早く
三弦をひゞかせり。
浴しをはりて楼にのぼれば、
既に
杯盤狼藉たり。
昔は
姜度の
子を
誕するや、
李林甫手書を作つて
曰、聞く、
弄麞の
喜ありと。客之を視て口を
掩ふ。蓋し
林甫の
璋字を誤つて、
麞字を書せるを笑へるなり。