“苦役場”の読み方と例文
読み方割合
くえきば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
罪跡ざいせきといってもすこぶる不明瞭でただ単に「公務怠慢」というだけな差紙さしがみなのだ。そこで即時これをまた滄州そうしゅう苦役場くえきばの方へ七年の刑期付きで送りつけた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
流刑先は、滄州そうしゅう(河北省)の牢城ろうじょうだった。——牢城とはつまり諸州から集まる罪囚の大苦役場くえきばの名。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ま。この刺青いれずみを見てください……」と、林冲は、わがひたいの刺青を指して、苦々と笑いながら、ちく一、都から滄州の流刑地に追われた仔細や、またその大苦役場くえきばからのがれて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)