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孃
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じよう
かけ
置きしに
今目の
前に
逢ふ
日は
來ても
逢ふが
悲しき
事義に
成りぬ
孃さまの
御恩は
泰山の
高きも
物の
數かはよしや
蒼海に
珠を
その
後でイザナギの命が「ほんとうに
美しいお
孃さんですね」といわれました。
頼みにして
今日までも
過せし
身なりと
云ひたけれど
孃さまの
戀も
我が
戀にも
淺さ
深さのあるべきならず
我れまだ
其事を
立つに
扨は
孃さまの
心汲とり
給ひてかと
嬉しきにも
心ぽそく
立上る
男の
顏そと
窺ひてホロリとこぼす
涕を
今の
分にて
孃さまと
御祝言、
御家督引つぎ
最はや
早きお
歳にはあるまじくと
大賛成に候、さだめしさだめし
其地には
遊しかけの
御用事も
御座候はん
夫れ
等を
然るべく
御取まとめ