“孃(じよう)” の例文
新字:嬢
かけ置(お)きしに今(いま)目(め)の前(まへ)に逢(あ)ふ日(ひ)は來(き)ても逢(あ)ふが悲(かな)しき事義(じぎ)に成(な)りぬ孃(じよう)さまの御恩(ごおん)は泰山(たいざん)の高(たか)きも物(もの)の數(かず)かはよしや蒼海(そうかい)に珠(たま)を
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その後(あと)でイザナギの命が「ほんとうに美(うつく)しいお孃(じよう)さんですね」といわれました。
頼(たの)みにして今日(けふ)までも過(すご)せし身(み)なりと云(い)ひたけれど孃(じよう)さまの戀(こひ)も我(わ)が戀(こひ)にも淺(あさ)さ深(ふか)さのあるべきならず我(わ)れまだ其事(そのこと)を
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
立(た)つに扨(さて)は孃(じよう)さまの心(こゝろ)汲(くみ)とり給(たま)ひてかと嬉(うれ)しきにも心(こゝろ)ぽそく立上(たちあが)る男(をとこ)の顏(かほ)そと窺(うかゞ)ひてホロリとこぼす涕(なみだ)を
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今(いま)の分(ぶん)にて孃(じよう)さまと御祝言(ごしうげん)、御家督(ごかとく)引(ひき)つぎ最(も)はや早(はや)きお歳(とし)にはあるまじくと大賛成(おほさんせい)に候、さだめしさだめし其地(そのち)には遊(あそば)しかけの御用事(ごようじ)も御座(ござ)候はん夫(そ)れ等(ら)を然(しか)るべく御取(おとり)まとめ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)