“ふりおろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
振下60.0%
掉下20.0%
揮下20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれおよがんとるものゝやうに兩手りやうてうごかして、たれやらの寐臺ねだいにやう/\取縋とりすがつた。とまた此時このとき振下ふりおろしたニキタのだい二の鐵拳てつけん背骨せぼねゆがむかともだゆるひまもなく打續うちつゞいて、又々また/\度目どめ鐵拳てつけん
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
英臣は身心ともに燃ゆるがごとき中にも、思わず掉下ふりおろす得物を留めると、主税は正面へ顔を出して、呵々からからと笑って
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
答は無くて揮下ふりおろしたる弓の折は貫一が高頬たかほほ発矢はつしと打つ。めくるめきつつもにげ行くを、猛然と追迫おひせまれる檳榔子は、くだんの杖もて片手突に肩のあたりえいと突いたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)