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振
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しん
ふりがな文庫
“
振
(
しん
)” の例文
破陣の勢いで錫杖を一
振
(
しん
)
すれば、丘小一の影は宙へ躍って新月の
刃
(
やいば
)
をかざし、崔道成は低く泳いで
颯地
(
さっち
)
の
剣
(
けん
)
を横に払う。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
別府
(
べっぷ
)
さんがそういうのもむりはなかった。きょうの
星野
(
ほしの
)
は、投手としてはかなりできがよかったけれども、打者としては、ふるわなかった。投手ゴロひとつ、三
振
(
しん
)
ひとつ、という
不景気
(
ふけいき
)
な
成績
(
せいせき
)
だ。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
一
振
(
しん
)
一
撥
(
ぱつ
)
、また、眼もとまらぬ一
撃
(
げき
)
一
突
(
とつ
)
、すべて見事な肉体の
空
(
から
)
演舞だった。史進は、声を
嗄
(
か
)
らして、その
喉
(
のど
)
から
臓腑
(
ぞうふ
)
を吐かんとするほどに身も疲れてしまった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、この夜は、わざと大祝宴を張って、近来とみに
沈衰
(
ちんすい
)
しがちな
山寨
(
さんさい
)
の士気に一
振
(
しん
)
の気を吐かせた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
振
(
しん
)
一
刀
(
とう
)
——つまり斬り損じた刀の力がそれなり空間へ失われて、また二の太刀を持ち直して斬り込むというような——そんな速度ののろいものではなかったのである。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
この人の習慣として、毎朝、起きぬけに百
射
(
しゃ
)
百
振
(
しん
)
をことかかなかった。百射とは、まだきに起きて、弓を百本射る。百振とは、大剣を払って、
居合
(
いあい
)
の素振りを試みることである。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“振”を含む語句
振舞
振返
身振
振鈴
素振
振向
武者振
振廻
男振
羽振
手振
振顧
振切
立居振舞
一振
振子
頭振
言振
棒手振
振下
...